フレイルについて

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。

 

新型コロナウイルスにより感染が拡大し、今では第3波とも言われていますね。
先日とあるネットニュースを見ていて気になったのが、このコロナウイルス、130年前にも流行していたとのこと。コロナウイルスは元々風邪の原因になるウイルスですが発見されたのが半世紀前です。しかし1890年代にインフルエンザが大流行し世界では100万人死亡しました。しかしこれを詳しく調べるとインフルエンザウイルス確認されずコロナウイルスが原因だったのではないかとの報告がありました。当時の死亡率は4%で、高齢者ほど重症化しやすかったそうです。
ということは、流行しては消え、また流行しての繰り返しにより致死率は下がり、いつしかごく普通の風邪になっていくのではないでしょうか?ワクチンの開発により今までは自然と抗体ができていたのが、抗体が出来上がる期間が短くなることによって終息も見えてくるのではないでしょうか?
最近ではコロナ変異種との噂もありますが、まずは自分自身の予防をしっかりしていきましょう。

 

ところで皆さんは「フレイル」という言葉をご存知でしょうか?

 

 

これは虚弱という意味を言います。
コロナ禍により外出自粛になり自宅などに籠りがちになってしまいます。外出しないで家にいることにより運動不足になり、体の回復力や抵抗力を低下させ、色々な病気になってしまいます。その体のフレイルの入り口はお口の機能低下(オーラルフレイル)と言われています。まずはチェックしてみましょう。

 

①お茶や汁物でむせる
②半年前と比べて、硬い物が食べにくくなった
③入れ歯を使っている
④口が乾く
⑤さきいか、たくあんなどの硬いものが食べれない
⑥1日に2回以上は歯を磨かない
⑦1年に1回以上は歯科医院を受診しない
⑧半年前と比べて、外出が少なくなった

 

①〜③の「はい」が2個以上ならオーラルフレイルの危険性が高く、④〜⑧でも2つ以上なら危険性が高いです。

 

介護施設で歯科衛生士によるお口のケアを週1回行ったら、インフルエンザにかかる人が1/10に減ったという報告があります。これはインフルエンザに限らず、コロナウイルスでも効果は同じなのではないでしょうか?
歯科医師や歯科衛生士などによる口腔ケアは専門的にケアをしていきます。それ以外でもご自身での毎日のセルフケアも重要です。

 

当院でも定期的にお口の状態のチェックや歯磨きの仕方などをお伝えしています。定期的に歯石やバイオフィルムの除去をすることによって口腔内を清潔にし、虫歯、歯周予防にもなります。
お口の中で気になることがあれば是非当院にお越しください。