慢性炎症とは

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。

10月31日はハロウィーンですね。自分としてはこれと言って何をするということはないのですが、世の中ではお祭り騒ぎの場所もある様で・・・。元々は悪魔を崇拝し、生贄を支える宗教的な意味合いのある行事だったとか。今では若者が仮装をして街に繰り出して暴れているようなイメージがありますよね?でも若者だけではないですよね。子供たちも仮装をして『Trick or Treat』と言ってお菓子を集めて回る習慣がありますが人に危害を加えないで楽しめればいいと思います。今年は新型コロナウイルスによりどの様なハロウィーンになるのか楽しみですね。

 

さて今回も認知症になりづらい食事についてお話しさせていただきます。

 

皆さん、慢性炎症というものをご存知でしょうか?歯科でも急性炎症、慢性炎症とあります。主に歯周病での急性炎症は歯茎が腫れたとか、噛むと痛いなどの症状の時で、慢性炎症はゆっくり炎症が進んで気がついた時には重症化していて歯を抜かなければならない状態になっていることが多いです。

 

 

これは歯に限らず体全身で起こっていることです。血管や細胞など体のあらゆる場所で起きます。しかもがんや動脈硬化、うつ病、認知症などを発症させると言われています。
先にも言いましたが慢性炎症は症状がほとんどない状態で進行していきますので、これを加速させている要因の一つに肥満があります。慢性炎症はいわゆる老化による免疫反応の低下です。体内に溜まった悪い細胞が処理しきれずどんどん溜まり周囲の細胞にも悪影響を与えます。そして脂肪が増えすぎると皮下脂肪から内臓脂肪へと広がりそこで炎症を起こしてしまいます。

 

糖質制限によってダイエットや若返り効果があり、それにより慢性炎症の抑制にもなるとのことです。
また血糖値が高い状態では体の血流はドロドロになります。そうすると血圧も高くなります。糖質制限を行うとこれらを改善することができ血流が良くなり体全身にある毛細血管も元気になり、アンチエイジングが期待できます。肌艶が良くなり髪の毛のハリが出たり、虫歯予防や歯周病予防にもなります。

 

食事を糖質制限することによってダイエット効果や健康になることができるのであれば始めてみても良いのではないでしょうか?ただやる時には正しい知識を持ってやる様にしましょう。

 

【参考文献】認知症にならない最強の食事術 著者 江部康二 宝島社