糖質は・・・

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長の嶋です。

 

いつの間にか夏が終わり少し肌寒い気温になってきておりますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?新型コロナウイルスの影響で普通の風邪になっても病院で診てもらえなかったり、受診を怖がっている方も中にはいると聞きます。気軽に病院を受診できない世の中になっていますね。いつまでこの生活が続くことやら・・・。日々予防をしながらウイズコロナで行きましょう。

 

さて前回は認知症になりづらい食事についてお話ししました。今回ももう少しお話ししていきます。

 

皆さん、糖質って何かご存知でしょうか?

 

糖質とは「タンパク質」「脂質」などを含む三大栄養素の一つです。ちなみにご飯やパンなどは炭水化物からなっておりその炭水化物は「糖質と食物繊維」からなっております。炭水化物を減らすと食物繊維も減ってくるので炭水化物以外で食物繊維を取る必要があります。
ちなみに三大栄養素の中で唯一糖質のみ血糖値を直接上昇させます。血糖値が上昇するとインスリンが分泌され余った糖質を脂肪に変えるので肥満になりやすいのです。ということはその他のタンパク質や脂質は食べても血糖値を上げないので肥満になりづらいのでダイエットにも効果的です。

 

このメカニズムはというと糖質は体内でブドウ糖に変わり血液をドロドロの状態にします。その時、膵臓から分泌されるインスリンによって血中のブドウ糖を筋肉の細胞内に取り込ませることでエネルギー源となり血糖値を下げてドロドロ状態を解消する働きをします。エネルギー源として使って余った血糖はインスリンによってグリコーゲンに変化して筋肉や肝臓にストックします。しかしストックにも限度があるのでその一定量を超えてしまうと血糖は中性脂肪に変えられ、体脂肪となって体に蓄積します。

 

 

インスリンは日常でもわずかに分泌されています。これが糖質を摂取すると10〜30倍のインスリンが分泌されます。この状態が常に起こってくると体の異常が出てきます。その中でインスリンの効き目が低下する事があります。これはインスリン抵抗性といって糖質の過剰摂取による内臓脂肪の蓄積が起こります。これがいわゆる糖尿病です。

 

この糖尿病は歯周病にも深い関わりがあります。糖尿病にかかっている方は歯周病が治りづらいだけでなく腫れたり歯を抜いた時も健康な方と比較すると予後が良くありません。なるだけ両方は罹りたくない病気ですね。歯周病にかからないようにするにはまずは口腔ケアが大切です。歯石などが歯に付着していると歯周病になりやすいです。定期的に歯医者さんで歯石を除去していきましょう。

 

【参考文献】認知症にならない最強の食事術 著者 江部康二 宝島社