入れ歯について

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長の嶋です。

 

とうとう岩手にも新型コロナウイルスの感染者が出ました。今まで出ないのがおかしいくらいでしたので出て皆一安心しているところもあるとは思います。でも今後感染がこれ以上広がらないようにしていかなければならないのも事実です。皆さんの一人一人の意識が大切と思われます。しっかり予防をしていきましょう。

 

前回は入れ歯の種類についてお伝えしました。今回も入れ歯についてお伝えいたします。

 

入れ歯になってしまう年齢って皆さんご存知ですか?歯の喪失は年齢が高くなると進んで来てしまいます。
厚生労働省による平成28年歯科疾患実態調査によると85歳未満ではブリッジ装着者が最も多いがそのピークは65歳〜70歳未満で半数に見られ、85歳以上では部分義歯装着者と総入れ歯装着者が同じくらいに多いとのデータが出ています。このことからもわかるように85歳以上から入れ歯を入らなければならない口の中になってきているということです。

 

ちなみに80歳になっても自分の歯が20本以上ある人の割合が前回の40.2%から51.2%に増加しました。いわゆる8020です。これは皆さんが歯を大切にして健康を維持して行こうという意思表示の現れだと思います。

 

歯がなくなると選択肢は大きく分けて3つあります。一つは歯と歯を被せてその間を橋渡しして繋げるブリッジというもの。もう一つは骨に金属のチタンを埋めるインプラント。最後に歯茎を覆うような形の入れ歯です。

 

 

金銭的な面と比較的抜歯後に早めに咬合の回復ができるのが入れ歯なので多くの方々が使用しておりますが、使い始めは違和感などがありうまく使えなかったりします。痛みなどは調整して行けば無くなりますが違和感などは使って慣れていただくようになります。

 

たまに患者さんの中に入れ歯がなくても噛めるから要らないとおっしゃっている方がおります。確かに人間は順応していく生き物なのでいつもの場所で噛めなくなると別の場所で噛めるようになってきます。どんどんそうして噛む場所を変えて噛んでいるといつの間に奥の歯が無くなっていき前歯で噛むようになってきます。前歯は噛み切ることは出来ても咀嚼はできません。強い力が加わると歯が折れてしまいます。そうしてどんどん歯を抜かなければならなくなってしまいます。
最終的には総入れ歯になってからちゃんと入れ歯を使う方も少なくはないでしょう。無くなってから初めてわかる歯の大切さですね。

 

入れ歯でお困りの方がいらしたら是非当院へお越しください。お待ちしております。