入れ歯について

こんにちは。大郷町歯科医院、歯科衛生士の高橋です。今年もあっという間に半年が過ぎ、後半に突入しました。新型コロナウイルスという見えない敵に脅えそして戦い、振り回されながらの半年だったように感じます。これから梅雨も明け夏本番を迎え、暑さとの戦いも加わり大変な日々が続きそうです。ウイルス対策と暑さ対策に備え体力が必要となります。十分な睡眠とバランスのよい食事をしっかりと取り乗り越えていきましょう。

 

さて、今回のブログは「入れ歯」について書かせていただきます。

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初めに入れ歯が必要になる原因について説明いたします。

 

虫歯や歯周病などで歯を失うと食事がしづらくなったり、息が抜け発音しにくくなったりします。それだけではなく、前歯が抜けた場合は見た目も変わるので人と会うことが億劫になったり、また奥歯が抜けると噛む力が衰えたり、噛み合わせがおかしくなりしっかりと食事ができなくなったりと様々な問題が出てきます。

 

これらの問題を解決するために「入れ歯」が必要になってくるのです。

 

「入れ歯」には取り外せない固定式タイプの「ブリッジ」も含まれますが、今回は取り外すタイプの「入れ歯」について説明いたします。

 

取り外すタイプの入れ歯には総義歯と部分床義歯の2種類があります。

 

<総義歯>

歯が全部無くなった状態で入れる入れ歯です。顎の粘膜に併せて作られ、唾液で粘膜に貼りつく状態になります。プラスチックや金属の素材で作ります。

<部分床義歯>

部分的に歯が無くなった状態で入れる入れ歯です。残っている歯にバネをかけ入れ歯を固定し取り外しができる入れ歯です。こちらも素材はプラスチックや金属の素材で作ります。

 

最も大切なのは「入れ歯」を入れた後の調整です。「入れ歯」は失くした歯を人工的に補うものです。自分歯と違い違和感を伴います。また、粘膜に合わなくて痛みが出ることもあります。新しく作ったけど「合わないから使っていない」ということをよく耳にしますが、それでは作った意味がないのです。「入れ歯」という硬い素材を柔らかい粘膜に合わせていくためには、何回か受診しての調整が必要になってきます。それから、違和感に対しては使いながら少しずつ慣れていく努力も必要となります。

 

また、顎の状態や身体の変化によって「入れ歯」が合わなくなったり、バネが緩くなって外れやすくなったりするので、定期的に受診し状態をチェックしてもらうことをお勧めします。

 

「入れ歯」は口の中で使うものです。歯と同じように汚れも付きます。汚れが付いたまま使っていると、口内炎や誤嚥性肺炎の原因になったりします。食後は外して清掃しましょう。夜寝る時は支障がなければ外し、水につけておきましょう。義歯用洗浄剤を使うとなお良いでしょう。残っている自分の歯も大切ですので、忘れずきれいにしましょう。