喫煙と歯周病の関係について

こんにちは!

大郷町歯科医院衛生士の千葉です(^o^)/

7月に入り雨の日が続いていますね(>_<)日によって気温差がありますので、体調を崩さないようお気をつけください!

落ち着いていたコロナウイルスも、最近はまた宮城でも数名出ていますね(T_T)東京では、100人を超える日が数日続いているので心配です。今後もまだ感染対策が大切だと感じました。気を緩めないよう注意していきたいと思います!

 

さて、今回は喫煙と歯周病の関係についてお話しをさせていただきます!

歯周病の最大のリスク因子はタバコです。タバコが体に悪い事を知らない人はいないと思いますが、多くの人はタバコの害を甘く見てしまっています。タバコの煙には200種類の有害物質が含まれており、毎日タバコを吸う人は吸わない人に比べて、咽頭がんが約32倍、肺がんが約4.4倍と言われています。タバコは心臓病や脳卒中などほとんどの生活習慣病に関係しています。そして歯周病のリスクは約4倍も高くなるそうです!

喫煙の歯周病への影響は、過去に吸ったタバコの本数が多ければ多いほど大きくなります。喫煙本数や喫煙年数と、歯周組織の破壊の程度との間に深い関わりがあるのです。喫煙は、歯周病の進行を10年以上加速すると言われています。治療をしても喫煙習慣が残っているままだと、ほぼ半分の効果しかないようです。例えしっかり治療しても、ヘビースモーカーであればムダになってしまうのです!歯ブラシを上手に使っていても、ヘビースモーカーの場合は歯肉の下の見えないところで歯周病が進行してしまいます。歯肉の炎症が外見的に分かりにくく、歯ぐきからの出血も抑制されてしまうので、一見悪いようには感じません。

しかし、タバコを吸っていると、毛細血管の血流が悪くなり、歯周組織の細胞の傷を治す働きが悪くなります。タバコは、体の抵抗力を弱めるだけではなく、細菌の毒性を高め、体を守る働きや自己修復する働きを狂わせてしまうのです。浅い歯周ポケットでも、病原性の高い細菌が増加しやすくなります。タバコは、毛細血管の循環障害、免疫系への影響、歯周組織の細胞への影響、そして細菌への影響と、多種多様な経路でマイナスの影響を与えていると考えられています。

このように、喫煙と歯周病は深い関わりがあるのですね(^_^;)せっかく歯周治療をしっかり行っていくのであれば、禁煙を考えていく必要もあります。今一度、ご自身の生活習慣を見直すきっかけにして頂ければ幸いです(^^)

 

(参考文献 「新版 歯科 本音の治療がわかる本(熊谷崇・秋本秀俊 著)」)