虫歯の原因 その他

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長の嶋です。

 

今月26日で新型コロナウイルスの感染者が全国で48日ぶりに100名を越え、宮城県の感染者も92名になりました。一時期よりは大分減りましたがいつ自分達も感染するかわからない状況です。なるだけ感染しないよう予防をしていきたいですね。

 

前回は虫歯の原因として4つの要因があるとお伝えしました。そのうちのばい菌については前回お話しさせていただきました。

 

今回はその他の3つをお伝えいたします。

 

一つは糖分です。今でこそ代用甘味料と言われるキシリトールやパラチノース、カップリングシュガーなどと呼ばれるものがスクロース(砂糖)の代わりで使われる事が多くなってきました。
このスクロースなどが細菌と合わさると歯の表面に酸を出します。その酸により歯を溶かし虫歯になります。

 

ではその酸を出さないようにするにはどうしたらいいでしょう?
実は先ほどお伝えした代用甘味料などを使用することにより酸を出さないようにしてあげればいいのです。食品を選ぶときにトクホマークなどがついてる食品を選んだり、歯に信頼マークが付いている食品を選ぶのも良いかと思います。

 

 

次に歯の質についてですが人それぞれで性質や硬さが違います。また年齢、生活環境、歯磨き、歯磨き粉などにも影響があります。遺伝的に歯が脆い方もいます。それ以外の方はフッ素などで歯を強くする事ができます。

 

最後に時間です。食事後や甘い飲み物などを口にしてから歯を磨くまでの時間が虫歯の発生に関与しています。
食後20〜30分は歯磨きを避けたほうが良いと言われています。
ではいつ磨けばいいのか。

 

それは食後30分以降、寝る前、起きてすぐ。

 

なぜ食後30分以降なのか。

 

それは食べたあとは口の中が酸性に傾き歯を溶かしてしまう恐れがあるから食後30分以降だとその酸性度が唾液などにより緩和されてくるので歯を溶かす事が少ないのです。食後すぐだと酸性の口の中で歯磨き粉の成分の研磨剤によってさらに歯の表面を削ってしまいます。

 

また寝る前に歯磨きを行うのは睡眠中には唾液の量が少なくなるからです。唾液が少なく口もそんなに動く事もないので唾液による自浄作用があまり働きません。そんな口の中なのでプラークがいっぱい残っている状態だと虫歯や歯周病の細菌が繁殖してきます。
起きてすぐは寝ている間に口の中で細菌が繁殖しています。鼻が詰まっている方などは特に口の中が乾燥して細菌が繁殖しやすくなっています。

 

以上で今回は糖分、歯の質、時間のことをお伝えいたしました。前回お伝えしたばい菌を合わせて4つの要因により虫歯はできます。これらを注意して日頃の虫歯予防に努めましょう。