虫歯の原因

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長の嶋です。
明日から6月になります。新型コロナウイルスの感染が言われて早5ヶ月くらいはなりましたが、緊急事態宣言が全国で解除になり今まで自粛していた事がストレスになり皆さん活動的になってきていませんか?もう少し前のような自由な生活がしたいと思っているのは自分だけではないと思います。でも、今が正念場です。第二波、第三波がいつ起こってくるかわかりません。今までと同じように「三つの密」を徹底的に避ける事が1番の予防となるので皆さん頑張って下さい。

 

さて今月最後にお話しすることは、なぜ虫歯になるのかについてお話ししていきます。
もともとkeyes博士が提唱したkeyesの輪というばい菌、糖分、歯質の3つの原因が重なることで虫歯ができるということを言っていました。
その後Newbrun博士によって時間という原因因子が加えられNewbrunの4つの輪ができました。

 

それぞれを説明するとばい菌はお口の中に様々な種類のばい菌が口の中に存在しています。虫歯の菌や歯周病の菌などが代表的ですが中には水虫と同じ菌も存在しています。それが人によって数も異なってきます。

 

次に糖分は私たちが常に取っている食事や飲み物に含まれる糖分によってばい菌が増殖して虫歯となる物を作り出します。

 

次に歯質は人それぞれ性質や硬さに違いがあります。遺伝的要素、年齢、生活環境など様々な要因により歯質も変化してきます。

 

最後に時間です。この時間がなければばい菌は増殖しません。
上の3つ(ばい菌、糖分、歯質)の原因でも虫歯になることはありません。これに時間がなければ虫歯にはならないのです。

 

では虫歯にならないためにはどうしたらいいのか?
それはこの4つの要因となる輪の部分を少しづつ小さくしていく事ができれば虫歯は減らせるのです。

 

一つはばい菌の増殖を減らすためには毎日の歯磨きです。ただ口の中に歯ブラシを入れてるだけではばい菌を減らすことはできません。正しい歯磨きの仕方をちゃんとやっていればばい菌の数は減らす事ができます。当院でも、「一回の歯磨きに10分かけてるんだ」という患者さんがおります。でも汚れを調べる赤い染めだし液で調べてみると真っ赤に染まっている方を何人も見かけます。なぜそうなるのかは正しい位置に歯ブラシが当たってないということと、歯ブラシの使用期間がとっくに過ぎているものを使用している、これらが1番の理由です。
当院では定期的なケアごとにご自身で日常使っている歯ブラシを持参していただいております。それにより適切にブラッシングされているかのチェックを行なっております。

 

まずは嫌がらずに当院に来院されて一度お話を聞いてみてください。体の健康は口からです。

 

次回はそれらの3つの要因についてお話ししていきます。