歯は老化ではなくならない!

こんにちは!

大郷町歯科医院衛生士の千葉です(^o^)/

皆さん今年のGWはいかがお過ごしでしたでしょうか?コロナウイルスの影響でどこも出かけられず、勿体ない気持ちで過ごした方も多いのではないでしょうか、、、(ToT)私はGW中に1つ歳を取りましたので、家族に誕生日を祝ってもらったくらいですね(ノ∀`)早くコロナウイルスが収束して、元通りの日々が戻ってくれる事を願うばかりです(>_<)

 

さて、今回は人が歯を失う理由についてお話しをさせて頂きます!

多くのお年寄りが入れ歯になっているので、歳を取ると歯がなくなるのが当たり前と勘違いしている人が多いかもしれません。しかし、歯を失う理由は老化ではないのです!かかりつけ歯科医院で適切なケアを受けていれば、歳を取っても入れ歯になることはありません(^^)歯がなくなる理由は他にあるのです。

日本人のむし歯の状態と変化

過去のむし歯の経験はDMFTという指数で表します。D(むし歯の数)M(失った歯の数)F(治療した歯の数)の合計がDMFTです。20歳の日本人はDMFT9.2と言われているので、むし歯の経験が1人平均9.2本あると言うことになります。むし歯のリスクコントロールが進んでいるスウェーデンと比べると、30年くらい前は大した違いはなかったのですが、スウェーデンの指数は毎年のように下がって、1999年には4本以下になり、大きく差が広がってしまいました。1本もむし歯がない人は、日本では25人に1人、スウェーデンでは5人に1人です。北欧では1950年代から、むし歯の原因から治療に至る学問(カリオロジー)が発展した為、むし歯を削って詰める治療よりも、病気の原因を理解した上で治療する事に重点が移ったのです。そこが日本とスウェーデンの違いなんですね(°▽°)

むし歯の経験は歳を取るとどうなる?

20歳で平均9.2本のむし歯経験があると、その後、歳を取るとどうなるのでしょうか。40歳頃からF(治療した歯の数)が減り始め、M(失った歯の数)が増え始めます。FMの合計は歳を取るにつれて増加し、70歳になる前に半分以上の歯を失ってしまいます。人が歯を失う理由は、調査によると、むし歯55%、歯周病38.4%、そのほか破折や事故による外傷が6.6%と言われています。多くの歯が、むし歯になって削って詰められ、それがまたむし歯になったり、根の先に炎症が出来てしまう為に、歳を取るにつれて抜歯になってしまうのです。

以上のことから、歯を失う原因は老化ではありません!むし歯にしない事が大切です(^^)是非、かかりつけ歯科医院での定期検診で予防をしっかり行い、歯を失うことがないように管理していきましょう

(参考文献 「新版 歯科 本音の治療がわかる本(熊谷崇・秋本秀俊 著)」)