ホワイトスポットについて

こんにちは、大郷町歯科医院、歯科衛生士の高橋です。桜の花も咲き、とても良い季節を迎えていますが、世界中ではコロナウイルスの感染拡大で大変なことになっていますね。日本でも感染経路が不明な方の感染が増えてきている今、私達一人ひとりができることは、「3つの密」を避けること、不要不急な外出はしないことです。長期戦が予想されますが、ここはみんなで我慢し、一日も早く正常な生活に戻ることを期待しましょう。

 

さて、今回のブログですが、ホワイトスポットについて書かせていただきたいと思います。

 

はじめに、ホワイトスポットについて説明させていただきます。

ホワイトスポットとは、歯の一部分が周囲よりも白濁した状態のことを言います。

原因としては以下の2つが考えられています。

 

1.初期虫歯・・・歯の表面が黒くなって穴が空く以前の状態で、虫歯菌が出す酸によって歯の表面が溶けはじめ、白く濁った状態のものといわれています。

 

2.エナメル質形成不全・・・歯のエナメル質が上手く形成されない状態で白く濁ったり茶色く変色したりします。原因としては、遺伝的なものや、エナメル質が形成される時期に全身状態が悪かったり、抗生物質等の服薬が影響したことによるものといわれています。

 

次に、ホワイトスポットの治療方法について説明いたします。

 

①初期虫歯に対しては、まだ穴があいている状態ではないため積極的な虫歯の治療は行われず、状態が進行しないように歯磨きの徹底や白濁部分の再石灰化の促進の手助けとしてフッ素塗布を行ったりします。

 

②エナメル質形成不全や初期虫歯が深部まで進行し白濁が消えない場合には、白くなった部分を削って歯と同じ色のプラスチックを詰める方法がありますが、年数が経つにつれて詰めたプラスチックが変色するという欠点があります。他に白濁した部分に薬剤をしみこませて削らずに治す方法(アイコン)がありますが、保険適用外の治療となるために高額となるほか、施術している歯科医院が限られているので事前の確認が必要となります。

 

③白くなった部分が広範囲の場合や変色等の欠点を回避する場合には、ラミネートべニアという方法があります。これは歯の表面を薄く全体的に削り、付け爪のようにセラミックを貼りつける方法です。プラスチックと違って変色がありませんが、保険適用外の治療となるため高額となります。

 

以上ホワイトスポットの治療方法について述べましたが、前歯にホワイトスポットがあり、コンプレックスの一つとなっている方には治療方法があるため、かかりつけの歯科医院での相談をお勧めいたします。