感染の窓

こんにちは!

大郷町歯科医院衛生士の千葉です(^o^)/

4月に入りましたので、新年度がスタートしましたが、コロナウイルスの影響もあり、いつもとは違う雰囲気ですよね(^_^;)しかし、新しいスタートとして、少し気持ちを切り替えて頑張りたいと思う、今日この頃です(^^)/

 

さて、今回は赤ちゃんのむし歯予防に関してお話をさせて頂きます!

お母さんやお父さんなど、保育に携わる人が、自分の口の中のむし歯菌を少なく保っていれば、赤ちゃんへのむし歯菌の感染は防げると言われています。むし歯の感染の危険は、赤ちゃんが大きくなるまでずっと続くわけではないです。生後1931カ月の1年間に、感染が成立すると言われています。この時期を専門家は『感染の窓』と呼んでいますが、この間だけ、しっかりと窓を閉じておけば、その後はずっとミュータンス菌(むし歯菌)が感染しにくくなるのです!逆に、この時期にお母さん達の口の中にたくさんのむし歯菌がいたら、生えたばかりの赤ちゃんの歯に、ほとんど間違いなくむし歯菌が定着してしまいます。この時期にむし歯菌が定着してしまうと、その後いくら歯磨きをしても、むし歯菌は容易にはなくならないらしいのです。怖いですよね(>_<)

ちなみに、妊娠59週の、まだ赤ちゃんが指先ほどの大きさの時に、赤ちゃんの顎の骨の中で乳歯の卵ができ始めます。妊娠16週には、もう大人の歯の卵が形作られます。こんなに早くから、歯は作られているのですね(°▽°)!この時期は、赤ちゃんの体の主要な部分ができる時期ですから、お母さんの健康と栄養が特に大切です。ビタミンADの不足が、胎児の歯や顎の骨の正常な発育を妨げてしまうそうなので、注意したいですね!

妊娠中は初期のつわりから始まって、味覚の変化や体調の変化が大きく、食べ物の好みも偏り、食事も不規則になります。出産後は、疲労や育児の忙しさから、お母さんのお口の中の衛生状態は、どうしても悪くなりがちです。妊娠を知ったその日から、出産に備えて、お口の衛生に気を配ることが、赤ちゃんのむし歯予防にとても効果的な、第一歩になります(^^)/赤ちゃんのお口の中だけを考えるのではなく、まずはお母さんやお父さんなど、保育に携わる人のお口の衛生状態に気を配り、『感染の窓』をしっかり閉じて、赤ちゃんをむし歯菌から守りましょう

(参考文献 「新版 歯科 本音の治療がわかる本(熊谷崇・秋本秀俊 著)」)