口臭の原因

こんにちは。大郷町歯科医院、歯科衛生士の高橋です。終日新型コロナウイルス感染のニュースが流れていますね。日を追うごとに感染者が増え、感染地域も広がり、もはや他人事ではありません。つい先日にはWHOがパンデミックを表明しました。改めてウイルス感染の恐ろしさを実感しています。人が集まるイベントや伝統行事等が中止され、また学校も休校となっている今、不要不急の外出はできるだけ避け、これ以上感染が拡大しないことを願うばかりです。通年だと季節的に寒さも緩み外に出る機会が増え、活動的な時期ですが、今はじっと我慢。感染による混乱が収束するのを待ちましょう。

 

さて、今回のブログですが、口臭について書かせていただきたいと思います。

 

口臭は現代人のお口の悩みトップ3にランクインしており、80%以上の人が口臭があると自覚していると言われています。そんな口臭の種類や対策、予防法について説明させていただきます。

 

まずは口臭の種類についてです。口臭は主に以下の4つに分けられます。

 

①生理的口臭

生理的口臭とは、起床時や空腹時、月経や更年期、妊娠などによってホルモンバランスが変化した時、緊張やストレスを感じた時に唾液の分泌が減少することによって引き起こされる口臭のことです。誰にでも起こりうるものであり、食事や水分補給などで改善されるので治療などは必要ありません。

 

②外的口臭

外的口臭とは、飲酒や喫煙、にんにくやニラなどの臭いの強いものを食したことに起因する口臭です。これも一時的なものなので治療の必要はありません。

 

③病的口臭

病的口臭の殆どは口腔内に原因があります。歯垢や歯石、舌苔(ぜったい)とよばれる舌の上に付く白っぽいこけのような細菌の固まり、虫歯、歯周病、ドライマウス、入れ歯やかぶせた物の不具合などがこれにあたります。

その他に、糖尿病や肝臓疾患、呼吸器や消化器系の疾患、耳鼻咽喉系の疾患などの全身由来で起こる場合もあります。

 

④心因的口臭

心因的口臭とは、検査でも口臭が認められないのにも関わらず、口臭があると思いこんでしまう口臭のことです。ストレスを抱えていたり、精神的に不安定であったり、神経質な人に多く見受けられます。

 

続いて口臭の対策や予防についてです。

 

生理的口臭などの一時的なものは水分補給や歯みがき、マウスウォッシュなどを活用することで臭いをなくすことができます。また、毎日の歯磨きを丁寧にすることで歯周病の発生を予防したり、舌苔は舌ブラシで取り除いたり、入れ歯は洗浄液できれいにしたりとセルフケアで口腔内環境を整えることが大切です。

 

すでに虫歯や歯周病が認められる場合は受診して治療する事をお勧めします。心因的による口臭は生活に支障をきたす場合もあるので、診療内科等で相談してみましょう。

 

口臭を未然に防ぐという点では、口腔内の汚れを自浄する作用がある唾液の分泌を増やすことが大切です。食事の際によく噛む、ガムを噛む、耳下やあご下をマッサージすることが有効となります。

 

口臭の原因をしっかりと理解し、セルフケアや受診して治療することで口腔内トラブルをなくしましょう。