バイオフィルムについて

こんにちは!

大郷町歯科医院衛生士の千葉です(^o^)/

2月に入り、寒さが一段と厳しくなったように感じる今日この頃です(>_<)しかし、来月はもう3月!春までもう少しなので、皆さん頑張りましょう*\(^o^)/*今シーズンは大した雪掻きがないまま終わる事を祈ります

 

さて、今回もバイオフィルムについてお話をさせて頂きます!

むし歯と歯周病は、バイオフィルムによって生ずる感染症です。バイオフィルム感染症は、よく知られている感染症とは違って、病気の発症にいくつかの要因が関係したり、あるいは薬がほとんど効かないという特徴があります!バイオフィルム感染症の最も確実なコントロール方法は、定期的にバイオフィルムを機械的な方法で破壊し、除去することです!歯科で、定期管理が必要なのは、こう言った理由があるからなんですね(^^)例えば、バイオフィルムが出来やすい尿道カテーテルやコンタクトレンズなども、何ヶ月も体の中にあるなら、必ず定期管理が必要になってきます!

細菌感染によって起こる病気は、急性、慢性、バイオフィルム感染症に分けて考えられます。バイオフィルム感染症や慢性細菌感染症は、細菌だけで発症するわけではなく、ストレスや生活習慣などのリスク因子が関係します!このため、胃潰瘍のように、細菌以外の要因が強調されるケースもあるのです。

 

・急性感染症

サルモネラ菌や腸炎ビブリオによる消化管感染症など。

・慢性細菌感染症

結核、ハンセン氏病のように感染から発症が遅く、治療しても感染源を排除できない。

リウマチ熱、梅毒、胃潰瘍などは、感染から発症まで数年かかり、局所感染から数ヶ月〜数年後に意外な症状が出て生涯にわたる障害が残る。

・バイオフィルム感染症

多種多様の細菌が作る複雑で安定した細菌の集まりの中の微生物によって起こる感染症。

 

むし歯と歯周病は、このバイオフィルム感染症の代表格です!ここに、むし歯と歯周病の大きな2つの特徴があります。それは、様々な要因が、複雑に重なりあって起こる病気で、①薬が効かず、はっきりとした自覚症状によって病気に気づいた時には、②元通りに治す事ができない、という特徴です!

ほとんどの人の場合、健康な日常の生活習慣(禁煙、規則的な食生活、ブラッシング)の維持と、数ヶ月に一度の専門的な歯科での定期管理によって、ほぼ確実に病気をコントロールできます!しかし、この定期管理という方法が、他の病気の管理法や治療法と違うので、一般の人達になかなか理解されていないのが現状です(>_<)悪いところもない、病気でもないのに、定期的に歯科医院に通う必要が無いと思ってしまうのです。しかし、このバイオフィルム感染症は、定期管理に勝る対策はありません!!ここ最近はようやく、定期検診に通って頂いている方も増えてはきていますが、まだまだ浸透出来ていないのも事実です。自分で自分の体のリスクを理解し、定期管理を受ければ、リスクの高い人でも合理的に病気をコントロールすることができます!皆さん是非、定期管理を行い、バイオフィルムから大切な歯を守りましょう(^o^)

(参考文献 「新版 歯科 本音の治療がわかる本(熊谷崇・秋本秀俊 著)」)