虫歯って遺伝するの?

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長の嶋です。
早いもので令和2年も1ヶ月が過ぎようとしています。一年の初めの月なので皆さんどの様な一年を過ごしたいのかいろいろ考えたりしますよね。自分は今年の目標はダイエットして健康な体を作る事を目標にしていこうと思います。そのためにはまずは運動をしないとと思っております。

 

さて今年の初めは虫歯って遺伝するの?という質問を良く耳にします。
親からのDNAにより虫歯になりやすい体質になってる・・・。
親が歯槽膿漏だから自分も歯槽膿漏なんだよね・・・。

 

いろいろ聞きますがほとんど遺伝とは関係ありません。
虫歯は口の中の細菌により出来ています。歯周病も細菌によりなります。
生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌も歯周病菌も存在していません。
歯が映えてきた時に何かの拍子で口の中に入ってきて虫歯になってきます。
ではその何かの拍子とはつまり親や祖父母からの箸やスプーンなどでの食事を与えたりした時に唾液と一緒に細菌が口の中に入ってきます。入ってきただけなら虫歯にはならないのですが、最近の大好物の糖分を食べ始めるとたちまち虫歯になりやすい環境になります。
子供の歯が生えそろう頃には子供の口の中の細菌構成はほぼ大人と同じになりますのでこの時期までが1番大事な時期になります。

 

この時期までにしておきたい事はフッ素の利用です。子供の歯は大人の歯に比べて水分が多く柔らかくてすぐ虫歯になりやすいです。そこで歯の表面に作用して酸に溶けにくい歯を作ったり虫歯の細菌の酸を作るのを阻害したりするフッ素の利用は効果的です。
最近では市販の歯磨剤の約9割はフッ素配合されていると言われています。歯を磨くことにより自然とフッ素を歯に取り入れてはいますがフッ素の濃度が低いので定期的に歯医者さんで濃度が高いフッ素を歯に塗ってもらう事をお勧めします。

またもし虫歯になってしまって大人の歯が生えるまでそのままにしていれば歯並びにも影響が出てきます。虫歯になった歯は根の先に膿がたまったり歯茎が腫れたりして次に出てくる大人の歯がちゃんと出てこれず乱杭歯になってしまいます。子供の歯は生え変わるから虫歯のままでいいと言ってた親御さんがいました。その後の口の中が大変になってしまう事を知らないのはその子供が可愛そうですよね。虫歯にならない様に小さな頃から虫歯予防をして行きましょうね。
もし気になることがあればお気軽にご相談ください。