根の治療には・・・3

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。

 

10月1日頃発生した台風19号は、13都県に特別警報がだされるなど過去最強クラスで10月12日に上陸し、長野県千曲川をはじめ複数の河川が氾濫、各地で土砂崩れが発生するなど大規模な災害になりました。また宮城県のここ大郷町も吉田川が決壊し100棟以上の住宅が被害に遭いました。医院に通われている患者様も被害にあわれたとのことでした。大郷町えでは亡くなられた方はいないとの情報がありますが、台風でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆さまにお悔やみを申し上げます。また、被災された皆さまに謹んでお見舞いを申し上げます。今後は復興に向けて頑張って行きましょう。

 

さて前回に引き続き歯内療法(根の治療)についてお話しさせていただきます。
先日、日本歯内療法学会の認定臨床研修会に参加してきました。これは年に1回研修会があるもので歯内療法の専門医を取得するために必要な研修会です。

 

今回は1番重要な歯内療法の診査、診断。歯内療法の治療計画、記録、予後観察を受講してきました。
診査、診断のための知識の再確認とその後の治療計画の立案が間違ってないのかの確認ができました。医療の進歩で様々な新しい医療機器が開発されて検査がよりわかりやすくなってきています。そのため今までぬかなきゃならなかった歯も残せる可能性が出てきました。歯を残すことによって失って入れ歯になったり、インプラントしなくても良くなります。1本の歯はだいたい100万円の価値があると言われています。

 

そして歯の状態を記録することも大切です。レントゲン撮影によりその歯の状態を記録しておき3ヶ月後、6ヶ月後の予後を見ていきます。それにより治療する前は炎症反応が見られたが経過を追って見ていくとその炎症がどんどん消失していきます。

 

また記録を取ることによって治療を受けた本人やそのご家族への説明にも用いることができ、さらに院内での情報共有や、アシスタント教育などに使うことができます。
普通の治療の時も記録を取っていきますが、特殊な治療を行ったときにも経過を見ていきます。例えば根がまだ完成してないけど神経の治療が必要になる時があります。その時は神経が生きてる時は感染した神経だけを取って残りの生きている神経を残し蓋をします。予後を見ていき根の成長を観察していきます。また神経が死んでる時にも神経を取り除き薬を入れて根の成長を見ていくこともしていきます。

 

今後もしっかりと根の治療をしていきたいと思います。