根の治療には・・・2

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。

 

東北楽天イーグルスは今年度残念な結果に終わってしまいましたね。ですが良い点はリーグ3位、CS出場、若手の活躍ですね。CSはあと一歩のところで逃してしまいました。今年の楽天は粘って逆転が少なからず多かったので期待しましたが残念でした。
来年は三木肇新監督のもと東北楽天を日本一にしてもらいたいと願っております。

 

では前回に引き続き歯内療法(根の治療)のお話をしていきます。
根の治療には神経のある歯と神経のない歯の治療があると前回お話ししました。
この二つには治療の成功率が変わってきます。神経のある歯の治療の成功率は約90%以上の成功率。神経のない歯の再治療は70%未満と大幅に成功率が下がります。
この成功率をいかに上げていくかは治療時の診断と様々な医療器具や消毒薬剤、根の中に入れるお薬、ドクターのスキルが重要です。

 

まず1番大切なのは歯内療法(根の治療)を行なって歯を残せるかどうかです。虫歯が歯茎より下にあるものや歯が割れたりしたものは根の治療を行っても残せない可能性が高いので抜歯になります。また歯周病の状態から根の先に膿が溜まり根の治療をすることもあります。この場合は難治性の病気になるので治療が長引く可能性があります。これらを踏まえて診断して治療します。

 

そして医療器具は、ひと昔の治療では根の中が見えないので「心の目で診て治療するんだぞ」と言われていました。今は医療も進歩してきているのでどの部位に感染部位があるのかをCTなどで把握して根の中をマイクロ顕微鏡にて可能な限り観ながら治療することができます。それにより成功率がかなり向上しました。
また、根の中に唾液が入らないようにラバーダム防湿といって歯の周りをゴムで覆って治療もいたします。ここまでしても100%の成功率にはなりません。ですが可能な限り100%に近い治療を心がけて行なっております。

 

また根の治療の目的は「根の中の無菌化」です。バイ菌を取り除いて根の中を洗浄して行きます。そして根の中にお薬を入れて行きます。昔はとても強いお薬を根の中に入れていましたが現在では組織溶解作用や比較的人体に影響がないくらいの抗菌作用、歯根吸収抑制作用、修復の誘導を行えるお薬を使用しています。

 

そしてドクターのスキルですが日々医療も進歩しているのでそれに負けないくらい新たな知識をセミナーなどで学んできております。また新しいことだけではダメなので今までの知識と経験を生かしながら治療に励んでおります。