こんにちは!大郷町歯科医院の大杉です。
だんだん秋らしくなってきましたね。
毎年東北の秋は短くすぐ寒くなってしまいますよね…。
あまり寒くなる前にアクティブにお出かけしたいです!
さて、みなさん”ウエルネス活動”をご存知でしょうか?
ウエルネス (Wellness) とは、世界保健機関 (WHO) が国際的に提示した、「健康」の定義をより踏み込んで、そして広範囲な視点から見た健康観のことをいいます。
アメリカでは半世紀以上前からウエルネス活動のひとつとして
「5つのS追放」が始まりました。
(1)SALT(塩)
塩分の過剰摂取は生活習慣病の引き金となります。
外食や加工食品は意外に塩分が多いものです。
塩分を過剰摂取すると喉の渇きや血圧の上昇、むくみなどの症状が現れます。意識して減塩を心がけましょう。
(2)SUGAR(砂糖)
“砂糖依存症”という病気があるように、砂糖には依存性があります。
砂糖を摂りすぎてしまうと鬱状態になったり、冷え性や骨粗しょう症のリスクが高まります。
私たちの身の回りにある食べ物には実に多くの砂糖が使われています。
意外なところでいうと、ケチャップ大さじ1杯には角砂糖1つ分の砂糖が入っているそうです。
コーラ500mlの中にはなんと角砂糖16個分!
※角砂糖1つ=砂糖4gで計算しています
私も気をつけたいと思った項目のひとつでした!
(3)SNACKS(間食)
おやつ=お菓子とは限りません。
食事でお腹を満たし、お菓子を控えましょう。
間食により食べ物を摂るタイミングが増えると虫歯にもなりやすいので要注意です。
糖質が一口でもお口に入ると口の中は酸性になり(phが低くなり)、歯の表面の成分であるリンとカルシウムが溶ける”脱灰”が始まります。
普通40分くらい経つと唾液の中和作用のお陰でphは高くなり、溶かされたリン・カルシウムは元に戻ります(再石灰化)。
しかし酸にさらされている時間や回数が多いと歯の脱灰は続き、歯に穴が空いてしまうのです。
特に寝る前の飲食は唾液の分泌量が少なくなるため、phがなかなか元に戻りませんので危険です。
(4)SMOKING(喫煙)
自分のためにも周りのためにも(受動喫煙)タバコはできるだけ控えることをおすすめします。
タバコを吸っていると歯肉の腫れや出血が抑えられて歯周病に気がつきづらくなります。
歯周病に対する処置を行なっても非喫煙者より効果の現れ方が低くなってしまうのです。
タバコの煙に含まれるニコチンは神経毒の1種で、血管を縮ませるはたらきがあるので体が酸欠、栄養状態になります。
一酸化炭素は組織への酸素供給を妨げます。
ニコチンは体を守る免疫の機能も狂わせてしまい、病気に対する抵抗力が落ちたりアレルギーが出やすくなります。
(5)SITTING(座りっぱなし)
“生活不活発病(せいかつふかっぱつびょう)”を防ぐために最も重要視されています。
意識して立ちましょう!
私も立ちます。
さて、みなさんは心当たりのある項目はありませんでしたか?
健康寿命を長くするためにも健康な今のうちから予防に努めましょう。