知覚過敏について

こんにちは。大郷町歯科医院、歯科衛生士の高橋です。

 

朝晩が涼しくなって秋を感じる今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

夏の疲れが出て、体調など崩していませんか。急に涼しくなったように感じられるので、風邪をひいてしまった方もいるのではないかと思います。食欲の秋ですので、旬の美味しい物をたくさん食べて体力をつけ、頑張っていきましょう。

 

さて、今回のブログは、知覚過敏について書かせていただきたいと思います。

 

虫歯ではないのに、冷たいものを飲んだ時や歯を磨いている時にしみたり、ピリッとした違和感を感じたことはありませんでしょうか?その他に、甘いものや果物でも同じような症状がでたら、それは知覚過敏かもしれません。

 

歯がしみる症状は、歯の根元の象牙質と呼ばれる部分が様々な原因によって表面に露出し、象牙質にある細い管(象牙細管)を通して刺激が歯の神経に伝わることによって引き起こされます。

 

知覚過敏の直接的な原因となる象牙質の露出には、様々な事が原因として考えられますが、ここでは主な3つについてお話ししたいと思います。

 

①歯ぎしり・噛み合わせ・・・歯ぎしりによって歯のエナメル質が直接こすり合わされたり、噛み合わせが悪いことで一部の歯に過度な負担がかかることで歯のエナメル質が削れてしまうため。

②誤った歯みがき・・・・・・毎回硬いハブラシでゴシゴシと力をいれて磨いていると、その積み重ねで少しずつエナメル質が削れてしまうため。

 

③歯周病・・・・・・・・・・歯周病になり歯ぐきが下がってしまうため。

 

次に治療法についてお話ししたいと思います。

 

症状の具合によって治療等も個人差がありますが、まず第一に、しみている箇所を清潔に保つことが大切です。清潔にすることで象牙細管に唾液中のカルシウムが付着して自然に痛みを感じなくなる場合もあるからです。

それでも症状が落ち着かない場合は、市販されている知覚過敏用の歯磨き粉を使ったり(ハブラシは力を入れ過ぎないように十分注意すること)、歯の表面にコーティング剤を塗ったり(数回)、噛み合わせや歯ぎしりが原因の場合は噛み合わせの調整やマウスピースの作成が必要になります。歯周病が原因の場合は歯周病の治療が必要になります。

それでも症状が治まらずに強くしみる場合は、最終的に歯の神経を抜く治療となることがあります。歯の神経を取るとしみる症状は無くなりますが、神経が無くなった歯は色が変わりやすかったり、歯がもろくなったりする可能性があるので注意が必要です。