型採り材について

こんにちは!大郷町歯科医院の大杉です。

 

近頃天気があまりよくないですね。

梅雨のこの時期はまだ体が暑さに慣れておらず熱中症になりやすいそうです。

皆さんも水分をしっかり摂ってお気を付けて下さいね〜!

 

さて、今回は歯科医院で日常的に行われている業務のひとつ、型採りについてお話させていただきます。

 

皆さんは歯科医院で型採りをされたことがありますか?

私はあります。以前虫歯ができた時に型採りをして銀歯を入れたことがありました。

 

一番件数として多いのは虫歯で歯を削ったあとに修復する詰め物・被せ物を作るための型採りです。

ですがそれ以外にも(虫歯がない場合)にも型採りをすることはあるんですよ〜!

 

まず皆さんも聞いた事があるであろう”顎関節症”という病気の方。

顎関節症の方は症状によってマウスピースを作ることがあるんです。

これは眠る時に装着するマウスピースで、”ナイトガード”と呼ばれます。

 

他にもホームホワイトニングをされる方、矯正治療を受ける方など、歯科医院では型採りが毎日必ずと言っていいほど行われています。

 

それでは、その型採りで使用する型採り材(印象材)にはどんなものがあるのでしょうか。

 

型採り材(印象材)とひとくちにいっても種類がいくつかありまして、

①アルジネート印象材

②寒天印象材

③シリコン印象材(さらに硬さによって分類される)

などがあり、大郷町歯科医院では現在上記の3種類を使用しています。

 

中でも使用頻度がダントツで多いのが、①アルジネート印象材です。

海藻に含まれるアルギン酸ナトリウムという成分が入っています。

 

粉末状のアルジネート印象材と水を反応させて使用するのですが、水の温度によって硬化速度が変わるので用途・状況に応じて調整しています。

大郷町歯科医院の場合、保険診療における型採りでは必ず使用されます。

 

アルジネート印象材に加えてさらに精密な型採りをしたい時は②寒天印象材が使用されます。

歯の被せ物や詰め物を作る時によく使用されます。

ちなみに寒天なのでこれも海藻から出来ています!

 

温度変化によって固まったり柔らかくなったりします。

アルジネート印象材にプラスして、精密に型採りをしたい一部分だけに使うという感じですね。

 

③シリコン印象材は自費診療で多く使用されます。

型採りしてからの変形が少なく、より精密な技工物を作りたいという時に最適です。

 

シリコン印象材は親水性があるので、唾液が多くて寒天印象材(親水性でない)では型採りが難しいという方の場合でも綺麗に型採り出来るというのも特徴のひとつです。

 

このように型採り材といってもいくつか種類があります。

皆さんも歯医者で型採りされる機会があった時はよく見てみてみて下さいね〜!