健康について 栄養編2

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。

 

だいぶ暖かくなってきましたね。桜もそろそろ葉桜になりかけてきてます。
先日お花見に行ってきました。少しの時間でしたが春の訪れを感じて来ました。
そしてあと数日でゴールデンウィークに入り、新元号の令和になりますね。
自分は昭和、平成と生きて令和の3つの時代を生きていきますが、今後はどの様な人生が送ることができるのか今から不安と期待がいっぱいです。

 

さて前回まで栄養の食事形態についてお話ししました。
様々な食事の形態がありますが、食事形態が低下していく理由としては、ある調査をしたところ一番多かったのが「飲み込みの不良」、その次に多かったのが「入院、体調不良」、そして少なかったのが「むせや義歯不良」でした。

 

この回答は他の介護施設でも変ってくるとは思いますが現実的には食べるのが遅いので食事時間が延びていつまで経っても片付けられないので、飲み込みの不良が1番の多かったのではと考えられます。

 

飲み込みの時間がかかってしまうという理由で施設側が飲み込みやすい食事形態にした結果、常食ではなく柔らかい食事形態になってしまったのではないでしょうか。
また食事介助も本人に食事を任せると時間がかかるためしているところも多いと聞きます。しかし自分のタイミングで食事をしていないのでむせてしまう原因にもなってしまっているのではないでしょうか。

 

では、そもそもなぜ食べ物の形態が常食がいいのかと言うと、咀嚼の回数が一番多い食事だからです。
食べ物の摂取の仕方には「飲む」、「すり潰す」、「咀嚼する」の3つがあります。
そのうち常食は「咀嚼する」機能の回復を目的として行える形態だからです。

 

ちなみに面白いデータがありました。
食形態を常食、軟食、お粥、ミキサー食に分けて食べさせたところむせが一番多かったのがミキサー食(72.6%)でした。次に多かったのがお粥(41.5%)次が軟食(35.6%)で一番むせが少なかったのが常食(21.8%)でした。

 

美味しいものを美味しく食べるには五感を使って食べるのが一番美味いはずですよね。
食べ物を見て、匂いを嗅いで美味しいそうと感じ、それを食べたいと思う気持ちから手が動いて口の中に物を運ぶ。その食べたものをよく噛みしめて美味しいと感じることが大切だと思います。そのためにはまず食べれる様な口の状態を保持しておかなければなりません。

 

お口のことで気になるようなら是非、「大郷町歯科医院」へ。

 

【参考文献】 新版 介護基礎学 高齢者自立支援の理論と実践  著者 竹内 孝仁   医歯薬出版株式会社