どうして歯の治療は長引くのか?

みなさんこんにちは!青葉会事務局の庄子です!宮城県黒川郡大郷町歯科医院をいつもご利用いただきありがとうございます!

「歯医者に来るとずっと通わないといけないから嫌だな~」という声を私は何度も聞いたことがあります。そして患者さんに歯医者さんのイメージを問うと・・「痛い」「怖い」「先生に怒られる」などのイメージを持っている方が多いですが、「治療期間が長い」とイメージしている方も沢山いる印象です。では、本当に歯医者に通うと治療期間が長くなってしまうのでしょうか?今回は治療期間が長くなってしまう原因について考えてみたいと思います。

治療期間が長くなる原因

☆虫歯を放置しすぎた人

虫歯が沢山あればそれだけ治療の回数は増えますよね。そして、その虫歯が深ければもっと治療期間はかかります。なぜかというと、虫歯が深くなると神経まで虫歯に浸食され、神経の治療が必要になるからです。神経は取ってしまえば歯の痛みは感じなくなり快適です。しかし、ちゃんと消毒して歯が腐らないように根っこの中にお薬を入れてフタをしないと、歯の中でばい菌がどんどん増殖して虫歯を進行させたり、歯の根っこに膿をもたせたりしてしまいます。なので、根っこの治療は慎重に・・回数をかけておこなうことがあるからです(特に根の再治療は回数がかかるケースが多いです)

早く終わらせてほしいからと言って、根にばい菌が入ったままフタをされたり、残せる歯なのに抜いてしまわれたら大変ですよね?なので、適切な治療をするためには回数がかかる場合があるのです。

☆入れ歯の調整

新しく入れ歯を作ると型をとって、一週間後に噛み合わせの位置・高さ決め、また一週間後に試適(実際に歯が並んでくるので、あわせてみること。洋服の試着のようなものです)、問題なければまた一週間後に来ていただき完成!!と思いきや、すぐに調整に来てもらいます。だいたい入れ歯を作ると1カ月くらいはかかりますね。なぜこんなに時間がかかるかと言いますと・・入れ歯は失った歯の代わりで、体の一部です。ちゃんと合うように作って食事やおしゃべりが出来るようにならなければ意味がないですよね?ですので、時間をかけて慎重に作る必要があります。

そして完成してからの調整が大事になります。中には完成して違和感なくすぐ使いこなせる方もいますが、慣れていなかったり、合わなくて歯茎が擦れて痛くなってしまう方も沢山います。少しずつ調整して使える入れ歯になるようにしていかないといけないので、何回も通ってもらい時間がかかるのです。

そんな少しずつ削らないで一気に削ってしまってちょうだい!!と思う方もいるかもしれませんが・・削りすぎると割れる原因になったりしますので、少しずつが大事なのです。よくばって一気に削り、入れ歯がゆるゆるになってしまったり、壊れてしまえばまた時間をかけて作り直しになってしまいますよね?なのでこれもまた時間がかかるのです・・。

 

今回は2つの治療が長引く原因をご紹介しました。日ごろから歯のお手入れを怠らず、メンテナンスに通って入れば、例え虫歯ができてしまっても削って詰める治療1回で終わらせることが可能です。歯周病の予防をしていれば、入れ歯になる事もなく一生を過ごすことだって可能です。ですので、歯医者は長くかかるから・・と思う方は年に1回、2回くらいでも定期健診に来ると、長期間の治療は避ける事ができる可能性が、痛いときだけ歯医者に来る方よりも高くなります(●´ω`●)