何を食べる?

こんにちは、大郷町歯科医院、院長の嶋です。

 

いよいよ今年も始まりました。皆さんはどの様な新年を迎えましたか。
自分は実家に帰りスキーをしたり家族と楽しいひと時を過ごしてきました。
体力的に一日中スキーができなくなってきて、歳を感じたのと、日頃の運動は大事だなと実感しています。

 

では今年最初のブログを書かせていただきます。

 

前回は口から食べれなくなったらどうするのか?というお話を2回続けてさせて頂きました。

 

では胃ろうではなく口から食べるとしたら    何を食べたらいいのかというと自分は常食を勧めます。
胃ろうをしていた人や柔らかい食べ物を常に食べてた人にはとてもハードルが高いとは思いますができれば3食常食で始める事が必要になります。
ただやるにあたっては条件があり、水分を2200〜2500ml、普通の椅子に座って食べる、自力で食事を摂取できる、噛める歯がある(入れ歯でも可)が条件となります。
いきなり3食常食で食べると食事を全部食べれない事が多いので、補助食品で栄養を考えて食べるようにしてください。また噛む力が衰えている人が多いので噛む練習が必要になります。オススメなのがスルメや歯につかないガムなどです。

 

注意してほしいことは今まで柔らかい食事しか食べてない人は常食でもむせてしまうことがあります。
ですから、常食に変えてもすぐに食べれるようになるとは限りません。その時は決して食事を柔らかいものに変えていかないで最後まで常食で頑張ってみてください。またみだりに介助しないことです。なぜなら介助の仕方が誤嚥を作る原因になっている事も多いと言われています。

 

常食でむせが起こる原因には一気に大きなものを一口でべてしまう事も一つあります。その場合は食べ物を小さく分けてゆっくり、そしてしっかり噛んで食べてもらうようにしてください。

 

食事は目で見て、鼻で匂いを嗅いで、自分の手で取り、口で良く咀嚼して食べると美味しいですよね。何気ない日常で自分達はそうして食事をしています。一つでもかけてしまうと美味しさも半減すると思います。
また、食事するときには食べる姿勢も大事です。姿勢についてはまた今度お話ししますね。

 

今まで食べることについてお話ししてきましたが一番大事なのが口の中がちゃんと食べれる状態にあるかという事です。
歯や歯茎がしっかりしていないと食事が美味しく頂けないですよね。その為にはきちんと治療をしてケアをしておくか、噛める入れ歯を作っておくようにしてください。

【参考文献】 自立支援介護ブクレット④「食事」 著者 竹内 孝仁   筒井書房