虫歯が大きくなると…?

こんにちは!大郷町歯科医院の大杉です。

 

いよいよ2018年もおしまいです。今年の大郷町歯科医院は院長を含めてスタッフの交代があり、あっという間に過ぎた一年でした。皆さんはいかがでしたでしょうか?

 

さて、今回は虫歯治療の流れについてお話させていただきます。

虫歯の治療と一口にいってもさまざまな方法がありますが、今回は

 

「歯の神経まで達した虫歯の治療の流れ」

 

についてご説明させていただきます。

 

虫歯が広がり歯の神経まで虫歯が達してしまうと、歯の中を通っている神経(歯髄)を取らなくてはいけません。

 

そのまま治療すると強い痛みが出てしまうので、必ず麻酔が必要です。

当院では注射の麻酔をする前に、表面麻酔の塗り薬を使用して出来る限り痛みが少なくなるようにしています。

 

その後歯の神経をお取りしていきます。

歯の神経は1本の管に通っているわけではなく、木の幹のような部分とは別に枝分かれして通っている部分もあります。

 

機械的に歯の神経を取れるのは幹の部分だけなので、枝にあたる部分は専用のお薬を使いながら少しずつ消毒していきます。

お薬の交換が1回で済む場合と何度も必要になる場合があります。

この回数によって治療期間が長くなったり短めで済んだりと変わってきます。

 

歯の神経を取る治療は内部の治療になるので、患者さんからは進行具合がわかりづらいのです。

だからこそ通院がおっくうになり歯医者通いをやめてしまう…という患者さんも中にはいらっしゃいますが、ここで注意が必要です。

 

この治療は治療を途中でやめてしまうと、抜歯の危険性があるのです。

 

根気よく通って(根の治療だけに…)しっかり治していきましょう!!!

 

神経の通っていた管の中がしっかり消毒できたら代わりとなる隙間を埋める材料(根充材)を詰めていきます。根の先までしっかり詰まっていることが大切なので、根の治療後は必ずレントゲン写真を取り、内部の状態を確認していきます。

 

材料がしっかり詰まっていることが確認できたら(ここまでで治療開始から1ヶ月以上かかるケースもあります)やっと型採りを行えます。

 

根の治療が必要になるほど虫歯が大きい状態だと、被せ物での修復が必要になるケースがほとんどです。被せ物にはいくつか種類がありますので事前にスタッフから説明させて頂き、その方のニーズにあった被せ物でご案内させていただきます。

 

型採りといっても1回では終わりません。歯を補強する土台となる部分(コア)の型採りをし、その土台を取り付けたあとに被せ物の型採りを行います。

 

その後やっと被せ物を装着して治療終了となります。

 

歯の神経をとる治療に関しては詰めるだけの治療に比べて格段に治療回数や費用がかかってきます。患者さんの負担が大きくなる治療となります。

「痛くなったら歯医者に行く」のではなく、症状が出ないうちに治していくことが大切です。

 

当院では定期的なメインテナンスをおすすめしています。

皆さんもこの機会に是非検討してみて下さいね。

 

2019年もよろしくお願い致します!