仕上げ磨きについて

みなさん、こんにちは。大郷町歯科医院歯科衛生士の高橋です。

 

11月も下旬となり、今年も残すところ1ケ月となりました。

時が経つのは早いもので、平成の年号もあと数か月、次はどんな年号になるのでしょうか。

 

日増しに寒さも厳しくなってきましたね。体調崩しておりませんか?

鍋やおでんなど温かいものを食べて、風邪ひかないようにお過ごしください。

 

さて、今回は仕上げ磨きについて書かせていただきたいのですが、歯磨きは基本的生活習慣の1つと考える上で、まず「基本的生活習慣」について確認したいと思います。

ブリタニカ国際大百科事典によると、「基本的生活習慣」は、「食事、睡眠、排せつ、清潔、衣服の着脱などをいい、これらは乳幼児の心身の円滑な発達を促し、将来望ましい社会生活を送るうえで重要な意味を持つ」と書かれています。

その基本的習慣である「歯磨き」を嫌がらず小さい時から身に着けることが、結果虫歯を防ぐことに繋がると考えます。

 

では、仕上げ磨きは何故必要なのでしょうか?

また、いつ頃から始めればいいのでしょうか?

そして、いつまですればいいのでしょうか?

 

仕上げ磨きはどうして必要?

乳歯は、柔らかいため虫歯になりやすく、また永久歯も生え始めは同じように歯の表面が柔らかく1~2年かかり少しずつ強くなっていきます。そのため乳歯列の間と永久歯が生え始めた数年は虫歯になりやすい状況下にあり、汚れ(磨き残し)が虫歯の原因の一つとなるからです。

 

仕上げ磨きはいつから?

乳歯が生え始める前からお子さんを膝の上に寝かせお口の中を触る練習をすることをお勧めします。そして乳歯が生え始めたら、初めはガーゼや綿棒などを使いやさしく汚れをふき取ってあげて下さい。上下の前歯が生えてきたら、そろそろハブラシを使ってみましょう。力の入れ過ぎに気をつけて優しく磨いてあげましょう。お子さんの中には、ハブラシの感触に抵抗を感じることもあるので、お子さんの気持ちが歯磨きに集中することが無いように仕上げ磨きをしてあげるときは、声掛けや色々なお話をしながら行うなどの楽しい雰囲気作りが大切だと思います(お子さんの成長に合わせて立った状態での仕上げでも良いと思います)。

 

仕上げ磨きはいつまで?

永久歯の要と言われている6歳臼歯は、文字のとおり6歳くらいから生えはじめます。完全に生え終わるまで約2年近くかかります。この6歳臼歯が生え終わるまでは仕上げ磨きをしてあげましょう。その後は、お子さんの歯磨きの状況を確認するために染めだし液を使ってチェックし、磨き残しを自覚させ、磨き方の工夫をさせましょう。

 

虫歯を作らないために、歯医者さんでの定期検診を受けることをお勧めします。

 

【参考文献】

・熊谷崇・秋元秀俊(2003)『「歯科」本音の治療がわかる本』法研.