金属を使って入れ歯を薄くできる?!

みなさんこんにちは!青葉会事務局の庄子です!宮城県黒川郡大郷町歯科医院をいつもご利用いただきありがとうございます!

 

虫歯や歯周病で歯を多く失ってしまうと、どうしても入れ歯を入れなくてはいけなくなります。最初は口の中に異物が入って受け付けない方や、上手く噛めなくて食事ができない、喋りずらい、当たって痛くて使えない・・など入れ歯に関する悩みは絶えないです。それでも何度も調整に通っていただきだんだん慣れて入れ歯と上手に付き合っている方もいます。最初からピッタリ合う方もいました。何度調整しても合わなかったり、違和感が強くて使わなくなってしまった方も沢山いました・・・。

やっぱりお喋りができなかったり、食事を思うように摂れないと毎日の暮らしがつまらないものになってしまいます。大郷町歯科医院に来て下さった患者さんたちには少しでもより良い生活を送っていただきたいと思いますの、歯に関する色々な情報を紹介してサポートしていきます。

今日は総入れ歯の話ですが「金属床」というものを紹介いたします!!

入れ歯の種類

総入れ歯の基本的な構造は・・

このようにピンクのプラスチック(レジンという名前の材料です)で出来ている本体と人口の歯で出来ています。このような入れ歯を「レジン床総義歯」と言います。

このような入れ歯は見たことございますか?これは上顎の天井部分を金属に置き換えたもので、これを「金属床総義歯」と言います。このようにピンクのプラスチックの部分を金属に変えることで何が違うのでしょうか??

 

金属床のメリット

上顎の部分をプラスチックではなく金属に置き換えると入れ歯を薄くすることができます!!プラスチックだと力がかかると割れやすいので、強度の関係で上顎の天井部分は2ミリ前後の厚さが必要になります。入れ歯の調整で「もっと薄くしてほしい」と言われることがあります。気持ちは分かりますが・・・2ミリ以上入れ歯を薄くするとヒビが入ったり割れてしまいます。たしかにこの2ミリの厚さは舌の運動に障害をもたらし喋りにくかったり、違和感を強く感じたりしてしまいます。

一方、金属床はこの天井部分の厚さを0.5ミリくらいで作ることが可能らしいです。たった1ミリくらいの差か・・・と思ってしまいますが、口の中の1ミリはとっても大きな差があり、想像以上にいい結果が得られることがあります。

さらに金属床には食事の時にもいい影響がみられます。金属床は熱を伝導することができるので、食事の時にあったかいとか冷たいとかを感じることができます。この温度感覚は食事を楽しむにはとても大切なことで、満足感をより感じることができます。

 

 

金属床は下の歯の入れ歯も作る事は出来ますが、下顎だとそこまで効果は感じ取れないそうなので、上の総入れ歯でお困りの方は作ってみる価値はあると思います。ただ金属床は保険がきかないので全額自費になりますので、費用は保険で作るプラスチックの入れ歯よりは何倍もかかります。金属床にしたからといって入れ歯の不快感は0にはならないのも注意しましょう。やっぱり自分の歯が一番なので、残っている歯を大事にしましょう(*^_^*)