こんにちは、院長の嶋です。
前回も入れ歯の話をさせてもらいました。もう少し入れ歯の話をしていきます。
前回は入れ歯を入れて噛めてるか?ということに触れました。
今回は食べる物についてお話していきます。
健康な歯がありなんでも食べれている人には気にされることはないのですが、
歯がなくなると食べるものも変わってきてしまいます。
歯があるときは固い物など普通に食べていましたが歯がないと噛むことが出来なくなり
柔らかい食べ物を自然と食べてしまいます。
ちなみに全部歯がない方で入れ歯を入れていなくても食べている人はいます。
その人に「何を食べているのですか?」と聞くと
「なんでも食べてるよ!」との回答。
自分としては驚きの回答でした。歯がないのにどこで食べているのか・・・
よく話を聞くと歯茎で柔らかいものを潰して食べているか、そのまま飲み込んでいるかだそうです。
食べていることには変わりはないのですが噛んでいるかといえば噛んでないのです。
ちなみに「噛む」という言葉を調べると上下の歯で物を挟んだり、砕いたりする。と書いています。
歯がなければ噛むことが出来ないのです。
では入れ歯をいれてどのような食べ物が食べれるのか?
それは、柔らかい物はもちろんのこと、固い物も食べれるようになります。
例えば、
・ピーナッツやアーモンドなどの豆類
・いなり寿司
・海苔巻き
・ローストチキン
・最後にリンゴ丸かじり
これらすべて総入れ歯でも噛める食べ物です。
噛み合わせを調整してちゃんとした噛み合わせを作ってあげれば食べることが可能になります。
ただし、今まで噛むことが出来ていなければ噛む筋肉が衰えてきていますので顎の筋トレも必要になってきます。
噛めていない人にとってこれをやることによって噛む記憶を回復させて、患者自身が噛めることを実感し回復を自覚します。
さらに美味しく食べる生活の喜びを回復させてくれます。
秋は食欲の秋、美味しいものが出てきます。食べ物を良く噛んで美味しいと感じて食事をしましょう。
もし今の入れ歯で噛みづらいなと感じていたら当院へお越し下さい。お待ちしております。
【参考文献】河原英雄 秋元麦踏 (2016)「かみつきがいい」入れ歯
生活の医療社