入れ歯安定剤

こんにちは!大郷町歯科医院の大杉です。

今回は入れ歯安定剤についてお話させて頂きます。

 

一口に“入れ歯安定剤”と言っても、大きく2種類に分けることができます。

 

1つ目は粘着型といい、患者さんがご自身で唾液の粘度をコントロールできるタイプです。

粘着型の入れ歯安定剤の中でも種類があります。

 

  • パウダータイプ

(クリームタイプよりも持続時間が短いタイプで短時間使用におすすめ)

  • クリームタイプ

(厚みが出ないため違和感が少なく、歯茎や顎の骨への負担も少ない)

  • テープ/シートタイプ

(使いたい分だけ持ち歩きやすい)

 

以上の3種類です。

 

ちなみに入れ歯安定剤の中で最も選ばれているのはクリームタイプです(出典:インテージSRI 2011~2015)。

 

クリームタイプの入れ歯安定剤は付け過ぎてしまうと入れ歯をはめた時にクリームがはみでて気持ち悪くなってしまうので、使用量に注意が必要です。

 

当院の患者さんにもお伝えしていますが、1箇所の塗布量は小豆1個分で充分です。

上手く使えない方は使用量を見直してみて下さい。

 

また、粘着型の入れ歯安定剤は水に溶けるという特徴もあります。

入れ歯安定剤の取り残しがあるので不衛生になるので、外した後の入れ歯に安定剤が残っている場合は流水下でしっかりブラッシングして下さいね。

 

以上が粘着型の入れ歯安定剤の特徴でした。

 

そして、もう1種類は密着型です。

これはクッションタイプの入れ歯安定剤で、上記に比べ厚みがあることが特徴です。

 

クッションタイプの製品は入院されている場合等、すぐに歯科を受診できない患者さんがご自身で適合をコントロール出来るというメリットがあります。

ですがあくまでも一時的な使用の前提で、適合が悪い(顎がやせて隙間ができたなど)入れ歯は本来、歯科医院での調整が必要となります。

 

入れ歯の適合がいい状態で入れ歯安定剤を使用する場合は、粘着型(クリームタイプ・パウダータイプ・テープ/シートタイプ)がおすすめです。

 

当院ではパウダータイプの入れ歯安定剤を販売しております。

スタッフから使い方も説明致しますので、ご希望の際はお気軽にお声掛け下さい。