唾液検査シルハ②-1「歯の健康」の数値が高い方へ

みなさんこんにちは!

大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です。

前回は唾液検査シルハについてお話しをさせていただきました。

今回からは、その検査でわかるお口の中のリスクと対策についてお話ししていきます。

これらは検査を受けた方にも直接、担当の歯科衛生士からお話させていただいていますので、検査をこれから受ける方は予習で、受けた方は復習として読んでいただけるといいかなと思います( ̄∀ ̄)

唾液検査シルハでは、結果として3つの項目があります。

・むし歯

・歯周病

・口腔清潔度

です。ますばむし歯の数値についてお話ししていきます。

唾液検査シルハでは、むし歯のなりやすさを測定しております。検査結果では、むし歯菌が多いかどうかと記されていますが、実は正確に言うと、むし歯菌の多さ少なさではなく、むし歯菌の活性度というものを調べています。

活性度とは?

そもそもむし歯とは、ミュータンス菌などのむし歯菌が糖質を分解し、酸を産生し、歯が溶けてしまうものです。

活性度というのは、むし歯菌がどれだけ酸を作る力があるのかということです。言い方を変えると、むし歯菌がどれほど活発に活動しているかということです。むし歯菌にも種類があります。むし歯菌がお口の中にたくさんいても、それほど活発に動いていなくて、むし歯菌にエサをあまり与えていなければ、むし歯ができにくいということです。

稀に、歯垢の磨き残しが多いのに、ほとんどむし歯になったことない方がいます。その方はおそらく、菌叢といって、お口の中の菌の種類が、むし歯を作るような菌が少ない可能性があると思います。

ですので、歯垢の量ではなく、菌の質をみているので、歯垢が多くてもむし歯にあまりならない人、歯垢が少ないのにむし歯になりやすい人がいます。

その方のお口の中の菌の種類は、産まれたあとに決まります。産まれたばかりの赤ちゃんは、乳歯が生えてくる頃まで、お口の中に菌はいません。乳歯が生えてきて、小さい頃に一緒に過ごした家族から感染している場合がほとんどです。

菌の活動性を抑えることがむし歯の予防につながります。まずは、菌の数が少ないほうがいいですね。歯ブラシと糸ようじか歯間ブラシを使い、歯磨きをしっかり行うことです。

むし歯菌が活動するには、エサが必要です。むし歯菌のエサは、糖質です。糖質というと、お菓子や炭酸ジュースなどをイメージしやすいかと思いますが、実は炭水化物=食事の主食となるものも糖質になります。炭水化物の種類の1つに糖質があるので、お菓子やジュースに限らず、お米、パン、麺類なども糖質ですので、糖質を摂らないということは生活をしていく上で難しいです。

長くなるので、②-2へ続きますね。