誤嚥性肺炎の予防 21

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。
当院では5月にスタッフが一名退職されました。長い間大郷町歯科医院の屋台骨を作ってきてくれた衛生士の千葉由希さんが退職されました。なんと10年こちらに勤めていただきました。ほとんどこちらに来院された方は知らない人はいないんじゃないでしょうか。今まで大郷町歯科医院に通われた方々のお口の健康を維持できるようにケアをしてもらってました。出身が大郷町なので時々は顔を見かけることがあると思いますので気軽にお声かけしてみてはいかがでしょうか。新しい命と共に今後、第二の人生を歩んで行ってください。末長くお幸せに!!
さて今回も嚥下トレーニングとは何か?についてお話ししていきます。
嚥下トレーニング①飲み込み方を覚えるトレーニング
むせない飲み込み方を覚えましょう。
嚥下トレーニングで最も大切なのは、飲み込む動作を意識的に再現することです。飲み込むことは、なんとなく自動でおこなっているように感じます。しかし、飲み込むことは動作ですから、自らが力を入れて行うことができます。しっかりと飲み込むためのポイントを一つ一つ確認して行うことで、むせずに飲み込む方法を体得してください。飲み込む時にどのように体を使っているかを頭で考えながら行うことが大切です。
なんとなくしか飲み込めない場合や飲み込む時の力の入れどころが曖昧な場合は、トレーニング①を繰り返し行いましょう。何度も水を飲み込んで、じっくりとおこなってください。
①ごっくん筋に力を入れてのどぼとけを上に動かす。
顎の下にある「ごっくん筋」に力を入れ、自分の力で飲み込んでいる感覚を掴みましょう。
②顎を軽くひく
飲み込む瞬間、顎をひくと、ごっくん筋が収縮しやすくなり、飲み込みやすくなります。
③喉の中を絞り込み息を堪える
飲み込む瞬間は、喉の空間が狭くなり息ができません。さらに息を堪えると声門が閉じ、誤嚥しなくなります。
④舌を口の上壁(口蓋)に押し付ける。
舌は喉頭と繋がっているので、舌を上に動かせば、のどぼとけが上がりやすくなります。
⑤歯を軽く噛む
歯を軽く噛むと下顎が固定されてのどぼとけが上がりやすくなります。
今回は飲み込み方を覚えるトレーニングでしたが、次回はごっくん筋を鍛えるトレーニングについてお話ししていきます。みなさんも是非やってみてください。
参考文献 メイツ出版 「のどを鍛えて誤嚥性肺炎を防ぐ 嚥下トレーニング」