誤嚥性肺炎の予防 20

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。
今日で4月も終わり来週からゴールデンウイークに入る方もいると思います。4月も終わるというのに昨夜から降ったのは季節外れの雪でした。積もらないだろうと思っていたら今朝はしっかり雪が積もってました。タイヤ交換をして夏タイヤを履いていたのでヒヤヒヤしましたが、朝の出勤時には道路は雪が溶けていました。びっくりしましたね。ここ最近は異常気象により予測できないことが起こりやすいです。みなさん気をつけてゴールデンウイークをお過ごしくださいね。
さて今回からは嚥下トレーニングとは何か?についてお話ししていきます。
そもそも嚥下トレーニングは3つの構成要素から成り立っています。
①飲み込み方を覚えるトレーニング
②ごっくん筋を鍛えるトレーニング
③舌を鍛えるトレーニング
①飲み込み方を覚えるトレーニングでは、誤嚥しない飲み込み方を覚えます。これができると、むせずに飲み込める様になり、誤嚥性肺炎や窒息事故を防ぐことができます。また、ごっくん筋に意識的に力を入れることができる様になるので、ごっくん筋に負荷をかけることができます。このトレーニングを繰り返し、意識的に飲み込むコツを掴みましょう。
②ごっくん筋を鍛えるトレーニングは、じっくりと飲み込んで、ごっくん筋に強い負荷をかけ、飲み込み力を高めます。トレーニング①を繰り返し行い、力の入れどころを体で覚えてから行ってください。この訓練ができれば、飲み込み力は安泰です。
舌は食べ物を喉の中に運ぶ働きをしますが、舌は喉頭と連動しています。トレーニング③舌を鍛えるトレーニングでは舌の訓練を行います。
始める前に体の構造についてもう一度おさらいをしておきましょう。
①のどぼとけ(喉頭)
首の正面を触りながら水を飲み込んでください。飲み込んで動くところが「喉頭」になります。喉頭の全上方にのどぼとけがあります。何度も飲み込んで、のどぼとけが動くのを確認しましょう。
②ごっくん筋
ごっくん筋は、のどぼとけを上に引っ張り上げる筋肉です。ごっくん筋を鍛えることが飲み込み力アップに直結します。顎の下を親指で触りながら、飲み込みましょう。顎の下の筋肉が硬くなるのがわかります。
③舌は喉頭と連結しているので、喉頭が上に動くと、舌も上に動きます。飲み込む瞬間、舌が口の上壁(口蓋)にピッタリとくっつくのを感じましょう。
参考文献 メイツ出版 のどを鍛えて誤嚥性肺炎を防ぐ 嚥下トレーニング」