誤嚥性肺炎の予防  19

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。
4月ももう終わりになります。みなさんはすでにゴールデンウイークに入っている方も多いと思います。当院は5月は通常に診療しておりますのでよろしくお願いいたします。
前回に引き続き、「飲み込み力」の低下がわかるチェックをしていきます。
チェック9
声を長く出し続けられるか確認していきましょう。
「飲み込み力」が弱くなると、声を出す力も弱くなります。声を出す力が弱くなると、発声時間が短くなります。
一般の人の場合、男性が30秒、女性が20秒くらいまで声を出し続けられます。
チェック方法
めいいっぱい息を吸います。
「ア〜」とできるだけ長い時間、発音します。その時は、ふだん話す程度の大きさです。
判定基準は男性は15秒、女性は12秒以上声を出し続けられればOK、声を出し続けられなければ×
チェック10
姿勢が良いかチェックしていきましょう。
チェック方法は
①壁から少し離れて立ちます。
②そのまま後に下がって、肩とお尻がくっつくまで壁に近つきます。
③頭と壁の間に手のひらを入れます。
④腰と壁の間に手のひらを入れます。
猫背(骨盤が後傾)だと
頭と壁の隙間が大きくなり、背中と壁の隙間が小さくなります。つまり、頭と壁を同時に触れず、背中と壁の間に手のひらが入らなくなります。
反り腰(骨盤が前傾)だと
頭と壁の隙間が小さくなり背中と壁の隙間が大きくなります。つまり、頭と壁の間に手のひらが入らなくなり、背中と壁を同時に触れなくなります。
判定は、手のひらが頭と壁の両方に軽く触れ、かつ手のひらが背中と壁の両方に軽く触れればOK。触れなければ×
以上で 1〜10までのチェック項目がありました。
まとめとして、
①30秒間で6回以上飲み込むことができる。
②喉仏が上に動くことがわかる。
③喉仏を上げたまま止められる。
④舌をしっかりと動かすことができる。
⑤咽頭反射をうまく起こすことができる。
⑥噛み合わせがしっかりしている。
⑦首の柔軟性がある。
⑧喉頭を支える筋肉に柔軟性がある。
⑨声を長く出し続けられる。
⑩姿勢が良い
このような動きが、「飲み込み力」が弱くなった時にはできなくなります。当てはまる項目はみなさんいくつありましたでしょうか?
チェックの数が
10         今の所「飲み込み力」はしっかりしています。
8〜9    少し「飲み込み力」が弱くなっています。
5〜7   かなり「飲み込み力」が弱くなっています。
0〜4   嚥下障害にもうすでになっているかも。
みなさんチェックしてみてください。
「参考文献 メイツ出版 のどを鍛えて誤嚥性肺炎を防ぐ 嚥下トレーニング」