糖尿病と歯周病

こんにちは!

大郷町歯科医院衛生士の千葉です(^o^)/

4月と言うことで、新年度がスタートしました!最近はもう暖かく、日中は上着がなくても過ごせるようになってきていて、嬉しくなります(^^)ただ、最近はコロナウィルスがなかなか落ち着かないことに加え、地震も心配ですよね(T_T)先月の大きな地震は、夜だったこともあり、本当にびっくりしましたね(>_<)感染対策と共に、余震にも十分注意していきましょう!

さて、今回は糖尿病と歯周病の関係についてお話しをさせて頂きます。

みなさん糖尿病と歯周病には深い関わりがあることをご存知ですか?糖尿病の患者さんには、歯周病を悪化させる例が多い事が分かっています。理由はいくつも考えられます。まず、糖尿病の人は好中球(白血球の一種)の能力が落ちていますし、糖尿病の治療のための薬にも白血球を減らす副作用があります。そして、血糖値が高くなると傷が治りにくくなる事も分かっています。糖尿病の人は唾液も出にくくなりますが、これも傷の治りを悪くします。このため、糖尿病の人の歯周病治療では、プラークコントロールとともに、血糖値のコントロールが欠かせません。

インスリンを作る器官に障害のある糖尿病(1型糖尿病)の人は、一見したところバイオフィルムが少ないにも関わらず、歯を支える組織が破壊されている例が多いのです。歯石もほとんどなく、歯ぐきが綺麗な状態でも、骨がなくなってしまっているのです。1型糖尿病で歯肉に起こるひどい炎症を、糖尿病性歯肉炎と呼んでいます。

このように、糖尿病は歯周病のリスクになっていますが、同時に、慢性的な歯肉の炎症が血糖値のコントロールを邪魔するといった具合に、糖尿病のリスクでもあるのです。

世界の人口の約4.6%は糖尿病患者と言われています。その数は15千万人にも及びます。糖尿病の9割は、2型糖尿病です。運動不足、ストレス、アルコールや食生活などの生活習慣によって起こります。5060歳代に患者が集中しているところは歯周病と同じです。

最近では、糖尿病と歯周病の両方に関係する遺伝的素因があることも議論されているそうです。糖尿病と歯周病の2つの病気には、同じような原因があると言えるそうです。

糖尿病と歯周病には深い関わりがあり、互いにリスクになってしまうのですね。私も含め、皆さんも是非、ご自身の生活習慣を見直してみましょう!

(参考文献 「新版 歯科 本音の治療がわかる本(熊谷崇・秋本秀俊 著)」)