黒川郡大郷町の歯科

口腔ケアと誤嚥性肺炎予防の関係について

こんにちは。大郷町歯科医院、歯科衛生の高橋です。

秋も大分深まってきて、日中の最高気温も20℃を切り、寒さを感じる季節となってきました。

例年よりも早くインフルエンザが流行しているというニュースを聞いて驚いているところです。

先月の台風は各地に甚大な被害をもたらし、被害に遭われた方々は、大変な毎日だったと思います。一日も早く日常の生活を取り戻されることを願います。どうかくれぐれも体調管理には十分お気をつけください。

 

さて今回のブログは、口腔ケアと誤嚥性肺炎予防の関係性について書かせていただきたいと思います。

高齢化に伴い、現在日本における死亡原因の第3位は肺炎と言われています。なかでも、高齢者の肺炎の大多数が「誤嚥」によるものです。この誤嚥性による肺炎の予防に口腔ケアがどのように関係しているのかを説明していきます。

 

はじめに口腔ケアとは何かについてお話します。

 

口腔ケアは、器質的口腔ケアと機能的口腔ケアの二つに分かれますが、内容は以下の通りです。

 

<器質的口腔ケア>

うがいや歯みがきによる清掃。入れ歯の清掃や粘膜また舌の清掃等を指す

 

<機能的口腔ケア>とは

口や口の周囲の筋肉の運動訓練、咳や嚥下機能の訓練そして発音などの訓練等を指す

 

次に、口腔ケアの必要性についてお話します。口腔ケアの目的は、以下の6つです。

 

①口の中を清潔に保つ

②虫歯、歯周病予防及び現状維持

③口腔の健康維持による生活の質の向上

④唾液腺のマッサージ等による口腔内環境の改善

⑤リハビリによる嚥下障害の改善

⑥誤嚥性肺炎の予防

 

上記の最後に示した通り、口腔ケアの目的の一つに誤嚥性肺炎の予防が挙げられますが、誤嚥性肺炎とは、具体的に、飲み込み作用が上手くいかず、飲食物等が誤って気管や肺に流れ込んでしまい、その時に食べ物だけでなく、口の中の細菌も一緒に気道や肺に入ることが原因で起こる肺炎のことを指します。熱・咳・痰が主な症状として挙げられます。

 

この誤嚥性肺炎を、器質的口腔ケアによって口腔と咽頭部の細菌を減少させることで、またそれを継続して嚥下反射を促す物質を増加させることで予防できると考えられます。

 

また、この他にも、機能的口腔ケアによって口腔機能が回復する事により、食べる量が格段に増えて栄養状態の改善につながったりと口腔ケアが生活の質を高め、自立力や生きる意欲を向上させる上でとても重要であると言えます。虫歯の治療・義歯の作成及び修理等も非常に効果的です。

 

あるデータによると、口腔ケアの実施により肺炎の発生率を40%減少させる効果があるそうです。

 

人生100年の時代と言われるなか、日々の口腔ケアを重視し、口腔内の衛生状態を維持する事によって元気で豊かな日々を送ることができるようにしていきたいですね。