みなさん、こんにちは。
大郷町歯科医院、院長の室月です。
今日は外傷を負った際の傷に関してお話ししていこうと思います。
ひとえに傷を負うといっても様々な種類があります。
幅広く分類されていますので、詳しくお話ししたいと思います。
まず損傷に関しては、開放的損傷と閉鎖的損傷に分類されます。
(1)開放性損傷
発生機序によって創の形態が異なります。
①咬傷
咀嚼時、てんかん発作、 外傷などによって軟組織を咬んで生じる創傷です。
舌や頬粘膜に生じることが多く、縫合によって容易に止血します。
疼痛は受傷直後にはみられますが、創の大きさに比べ少ないです。
慢性化すると難治性潰瘍を生じます。
②切創
鋭利な刃物やガラスなどで生じます。
哆開した創縁は明瞭で、創面は平滑です。
創周囲組織の損傷は少なく、出血が多い、メスによる手術創が典型的です。
③割創
斧などの銳器や鈍器による打撃によって生じる創で、切創ほど創縁は鋭利ではなく、切創と挫創の中間的性状を呈します。
④挫創
打撲、圧砕など鈍器による外力によって組織が離断した創です。
血管が挫滅するため粘膜下血腫を生じやすいです。
創内にガラスや砂などの異物が入り込むことが多いです。
創縁の傷害は強く、周囲の挫滅を伴うためショックなどの全身症状を伴うことがあります。
⑤裂創
牽引力によって組織の弾力性を超えて生じた創で、創縁、創面ともに不規則です。
⑥刺創
針や千枚通しなどの鋭器が刺入して生じる創で、創口は小さいですが深部組織まで到達し、大血管を損傷することがあります。
深在性の血腫や感染を生じやすいです。
⑦擦過創
摩擦によって生じ、 創縁はきわめて不規則で浅い創で、組織液の滲出がみられます。
⑧破裂創
肝臟、脾臟、腎臓などの実質臓器が外部からの圧力で破裂した状態をいいます。
上顎骨骨折に伴う眼球破裂などが含まれます。
⑨銃創
銃弾による創傷を銃創といいます。
銃の種類によって創傷の病態は異なります。
散弾銃による近距離の銃創は高度な組織挫滅を伴い、遠距離の銃創では、弾丸が飛散するため身体の広い範囲に損傷が生じます。
刺創よりも組織破壊力は大きいです。
⑩抜歯創
抜歯によって生じた創で、創部は抜歯窩となります。
⑪轢過創
車輪が人体を轢過する際に生じる損傷で、創は方向性があり、連続性のある圧迫損傷です。
(2)閉鎖性損傷
①皮下挫創
強い擦過などによって発生し、限局性の発赤と腫脹を生じます。
②皮下出血
皮下に出血を生じ、時間の経過によって赤紫色から徐々に黄色に変化し消退していきます。
③皮下剝離
皮膚が皮下組織から広く剝離した状態で、鈍的な外力が皮膚と接線方向やねじれの方向に作用したときに生じます。
④気腫
気道などの損傷により空気が皮下、筋肉間あるいは臓器周辺に侵入した状態をいいます。
び漫性の腫脹と特有の捻髪音を有しますが、疼痛は少ないです。
歯科治療時のエアタービンが原因となって顔面や頸部に発現することもあります。
いかがでしたでしょうか。
記事を書いていて、少し鳥肌がたちましたね。
傷によっては、当院で治療ができるのか、あるいは専門機関での治療が必要になるのか、判断するケースがございます。
万が一、外傷を負った場合はご相談ください。