みなさんこんにちは!宮城県大郷町歯科医院・歯科衛生士の松倉です。
4月も下旬に差し掛かり本格的に桜が咲いてましたね♪
通勤などでも桜を見て楽しんでいましたが、今年は榴岡公園の桜まつりに初めて行ってきました。夜桜を見に行ったので人も少ないかと思いましたが、予想以上に多くの人がお花見を楽しんでいました。桜がライトアップされていてとても綺麗でした。特に枝垂れ桜が綺麗でした。上の写真が撮影した枝垂れ桜です♪
塩釜神社にもお花見に行きました。桜と神社の組み合わせがとても趣き深く来年もまた行きたいと思います。
では今回は、詰め物や被せ物・マウスピースを作るときに行う型取りで使う物についてお伝えしていきたいと思います。
さて、話は変わりますが日本各地の特産品の中に「かまぼこ」がありますね。好きな方も多いかと思います。このかまぼこはスケソウダラのすり身をアルギン酸で固めたものになります。
では、みなさんは歯医者さんで歯の型を採ってもらったことはありますか?
歯の型を採ることを「印象を採る」(いんしょうをとる)と言い、また型を採る材料を「印象材」(いんしょうざい)と言います。現在歯科医療で最も使われている印象材は、かまぼこに使われているのと同じアルギン酸を主成分としています。型を採るときは、息がしにくいなどの不快感があるかもしれませんが、そんなときには「これはかまぼこと同じ材料か」と思ってください。気持ちが楽になるかもしれません。
アルギン酸印象材は、比較的価格も安く使い勝手も良いので広く使われていますが、今日の歯科医療水準が要求する精度を十分満たすことはできません。そこで、精度を向上させるために、アルギン酸印象材と寒天でできた印象材を同時に使うのが一般的です。型を採るときに熱いと感じた人もいるかもしれませんが、それは溶かした寒天を使ったからです。その他にも、保険ではない自費で作る詰め物・被せ物の型取りなどの精密な印象が必要になる場面では、シリコンゴム系印象材などを利用することもあります。
そうして採った印象に、石こうを流し込んで模型を作ります。その模型を使って患者さんの歯を作りますが、現在の歯科医療の水準は十ミクロン(一ミリの百分の一)以下の精度を目標にしています。このように、歯科医療はこれまで、いかに精密なものを作るかをたえず追求してきました。
しかし、こういった材料を使っても歯周病により歯茎が腫れて出血しやすい環境にあったり、歯と歯茎の境目の形が曖昧になっていたりする場合は本当の精密な型を採ることができません。
歯の治療を進めながら、歯科衛生士による歯周病の治療を同時に進めているのはこのためでもあります。
歯周病の症状を落ち着かせた状態で型取りを行った詰め物・被せ物は、そうでない状態で採ったものより綺麗に仕上がります。
なので、みなさんも普段からの歯磨きで歯周病を予防していきましょう!