詰め物が取れたら種類を見直してみましょう

 

新年明けましておめでとうございます!(^∇^)

大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です。

2025年になりました。みなさん、どんな年末年始を過ごしましたか?

 

さて今回は、詰め物についてお話しします。

年末年始やお盆のように、歯医者さんがお休みの日に限って、詰め物が取れた方はいらっしゃるのではないでしょうか?私も経験があります。笑

詰め物は、そもそもどういった物なのか?そして何の材料なのか?をお話ししていきます。

詰め物とは、歯の一部分の人工物です。

イラストの1番右側の物です。

歯の上だけの部分や、歯の間に差し掛かる物など、歯の溝の部分など形はさまざまです。むし歯になっているところを削って詰めます。神経まで進行していないむし歯です。

そして1番左側は被せ物です。根元まで被せてあります。詰め物よりは外れにくいです。ほとんどは神経まで進行したむし歯の根っこの治療が終わってから被せ物をつけることが多いです。諸事情により、根っこの治療をせずに被せ物を入れることもあります。(ブリッジの土台として使うためなど)

そして詰め物は、コンポジットレジン(樹脂)、銀歯、金歯、セラミックなど材料に違いがあります。

 

①コンポジットレジン充填(樹脂)

コンポジットレジンは、比較的小さいむし歯のときに使われます。むし歯を削り、削った穴に少しずつ材料を入れ、光で固める材料ですので、治療回数は1回で終わります。治療後の食事制限などもないです。神経が生きている歯に行うので麻酔が必要であることも多いです。樹脂は、吸水性があり、普段の食べ物・飲み物などで黄色味を帯びてきてしまい変色することが多いです。また、歯と詰め物の隙間から着色汚れやタバコのヤニが入り込み、むし歯のように見えてしまうこともあります。

②銀歯・金歯

こちらは金属になります。金属アレルギーが比較的出にくい金属ではありますが、アレルギーの方は念の為避けた方がいいかもしれません。金歯は銀歯よりもアレルギーが出にくいです。銀歯は保険診療、金歯は保険診療外になります。違いは、銀歯は強度が強く(外れにくいのではなく割れないということ)、安価でできるということで、それに比べて金歯は比較的柔らかい金属で歯の詰め物として適応性が高く、噛み合わせに優しいということです。見た目はどちらも金属が入っているとわかりやすいので、見た目よりも機能性を重視する方に向いています。

③セラミック

セラミックは陶材でできており、歯のように透明感があります。歯垢がつきにくく、金属ではないのでアレルギーの心配もありません。保険診療外ですので高価であることがデメリットです。当院では2種類扱っており、オールセラミックとハイブリッドセラミックがあります。詳しくは、スタッフにお尋ねください。

当院では詰め物が取れたら、何が原因で取れたのかしっかり説明をさせていただき、同じ材料でいいのか、別の材料にするのか、もしくは取れた詰め物を戻すのかご相談の上、治療を進めて参ります。

今後の将来を考えて、耐久性が良い、見た目が綺麗、歯垢がつきにくいなどメリットも種類によってたくさんあるので、詰め物が取れたときは材料の種類を確認し、見直しをしましょう!(^O^)