バイオフィルムについて

みなさんこんにちは!歯科衛生士の桑折です☺8月ももう終わりますね!あっという間に9月になりますね!去年とは違い9月は天気が悪い日が続きますね☹️去年の9月は残暑が続き暑かったですね🥵気温の変化で体調を崩さないように気をつけていきましょう。

 

さて話は変わり、みなさん歯周病の原因はご存知ですか?歯周病の原因はバイオフィルムというものです。今回はバイオフィルムについてお話していきます。

・そもそもバイオフィルムってなに?

バイオフィルムは複数の細菌が集まって形成される粘性のある膜で、単体の細菌とはまったく異なる性質を示します。バイオフィルムは自然界のいたるところで見ることができます。身近なところでは、台所の流しにある三角コーナーを汚れたまましばらく放っておくと、周囲にヌルヌルとしたものが付着しますが、これもバイオフィルムです。これはすべて水中で細菌が繁殖しバイオフィルムを形成したもので、水で流しただけでは取れず、こすり洗いしてようやく取り除けるほど強固に付着しています。

・細菌の繁殖したものなら薬で抑えられるのではないか?

バイオフィルムの中には種類の異なる細菌のかたまりが存在し、それぞれの細菌が微妙なバランスで共存しています。バイオフィルム内の細菌は、のびのび育った単体の細菌とは異なり、限られた栄養、他菌種との共存生活といった環境下にあるため、単体の細菌には見られないタンパク質を作るなどの、細菌の持つ性質が変化変異していきます。そのため抗菌剤や抗生物質などの薬剤が効きにくい環境となるのです。

・口の中バイオフィルムはどこにあるのか?

代表的なものは、歯面に付着している歯垢(プラーク)です。約400種類の細菌によってバイオフィルムを形成しています。歯を磨かずにいると、歯の表面がヌルヌルしてきて、うがいぐらいではなかなかとれないです。歯ブラシで擦り落としてやるとスッキリします。でも、歯と歯の間や歯と歯茎の境目のポケット内の歯垢は、歯ブラシだけでは取り除くことはできません。

・どのようにして歯周病のバイオフィルムを除去すればよいのか?

バイオフィルムは約2ヶ月で新たに形成され始めます。家庭でできるセルフケアでは、ブラッシングをきちんとすることで、歯ブラシの毛先でバイオフィルムを除去することができます。ブラッシングでは届かかない歯と歯の間やポケット内のバイオフィルムの除去は、歯科医院でのプロフェッショナルケアが必要です。

バイオフィルムを形成させないためにも定期検診は必要となってきます。お口のことで気にはなるところがあれば1度歯科医院にいらしてみてはいかがでしょうか?