勉強会で改めて学んだこと

 

みなさん、こんにちは!

大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です( ˊ̱˂˃ˋ̱ )

今回は、先日行った当医療法人社団青葉会の歯科衛生士の合同勉強会での内容をお伝えしていきたいと思います。

たびたび、1〜2ヶ月に1回ほど、歯科衛生士が集まって、講師の方にお願いしまして、勉強会を行っています。

その勉強会では、医療知識や医療技術ももちろんですが、新人教育や、講師の方が新しい知識を教えてくださいます。

また、当医療法人に所属する歯科衛生士が集まる機会なので、お互い勤めている医院で、日々どのように診療をしているか、お互い参考になることがあれば教え合える良い機会でもあります(^^)

今回は、バイオフィルムと歯周治療の目的について改めて学んできました。

さて、バイオフィルムとは何かみなさんは、わかりますか?バイオフィルムとは、微生物(菌など)が作った集合体です。身近なところだと、お水周りのヌメリです。みなさん、1度は触ったことがありますよね?あれもバイオフィルムです。さまざまな菌が集合し、強固な塊となります。しかも、抗生物質のようなお薬は、そのバイオフィルムの中を浸透することができず、お薬が効かない集合体なのです。

お口の中のバイオフィルムは、歯垢そのものです。歯垢が長時間溜まって、膜をはった状態のことをいいます。これは歯周病の原因になります。バイオフィルムが残っている状態では、お口の中は改善することがありません。

歯磨き後、8時間後くらいからバイオフィルムの形成が始まり、約72時間ほどで完全に成熟したバイオフィルムに変わるそうです。そうなると実は歯ブラシでは取れません。歯科医院でのクリーニングが必要になります。そして、カルシウムやリンと結合すると歯石になります。

ここで重要なのは、歯垢のうちにセルフケアで除去することです!やわらかいうちに取ってしまえば、バイオフィルムにも歯石にもなりません。

これが歯磨きの役割になります。

もちろん、バイオフィルムや歯石になったら、それをしっかり除去するのが歯科医院の役目なので、もしセルフケアで除去できなくても、歯科医院に来ていただき、歯科衛生士から歯磨きの仕方を習ってください(^^)

歯垢、バイオフィルム、歯石がなくなれば、歯茎の赤み、腫れ、出血などがなくなっていきます。

今回は、このようなことを改めて再確認してきました。毎日クリーニングだけ担当していても、歯周病は治りません。プロケアと、セルフケアの確立が最重要なのです。

診療していく中で、新しい知識を身に付けたり、忘れてしまっていたことを思い出したり、とても良い機会になっています。これからも診療に活かしていきたいと思います(^ ^)