第一大臼歯について

こんにちは!

大郷町歯科医院衛生士の千葉です(^o^)/

10月に入りもう朝晩は肌寒くなりましたね!寒暖差に気をつけてお過ごしください。

 

さて、今回は『第一大臼歯』についてお話しをさせて頂きます。

 

『第一大臼歯』は別名『六歳臼歯』とも言われていて、その名の通り6歳前後に生えてくる永久歯です。歯の中で最も噛む力が強く、噛み合わせにおいて1番重要な、お口の健康の要になる歯です。

永久歯は乳歯が抜けてから生えてくると思っている方もいらっしゃるかと思いますが、第一大臼歯は乳歯のさらに奥に生えて来ます。

6歳前後で生え始め、生涯使う大切な歯ですが、1番むし歯になりやすい歯でもあります。

理由としては、噛み合わせの面が複雑な形をしていること、そして生えるのに長い時間がかかるためです。第一大臼歯が顔を出してからすっかり生え終わるまで、上の歯で11ヶ月、下の歯で17ヶ月もかかります。生えたばかりのエナメル質は酸に弱いですが、1番奥に生えてくる為、注意していなければ本人も気づきません。その為、硬いエナメル質が育つ前にむし歯にしてしまうことが多いようです。

このように、第一大臼歯はむし歯になりやすい歯ですが、噛み合わせの中心になる大切な歯ですので、この歯を早期に失う事がないよう、そして削る治療をなるべく先延ばしにするよう、むし歯の危険から守る必要があります。

予防方法としては、フッ素やキシリトールも効果的ですが、シーラントと言われる予防処置法もあります。むし歯になりやすいと言われている、複雑な形をしている奥歯の溝を、シーラントと言われる材料で予め塞ぐ処置です。シーラントには歯を強くしてくれるフッ素も入っていますので、むし歯菌から歯を守ってくれます。もちろん第一大臼歯だけではなく、溝が深い歯には効果的です。しかし、シーラントをすれば絶対むし歯にならないという訳ではないですし、噛み合わせや歯ぎしりなどで外れてしまうことがありますので、定期的に検診でのチェックが必要です。

それ以外にも、おやつのダラダラ食いは止め、メリハリあり食生活を心がけるなど、シュガーコントロールも重要になります。

フッ素やキシリトール、シーラントやシュガーコントロールなど、いろいろな予防方で第一大臼歯をむし歯菌から守り、生涯を自分の歯で過ごせるようにしましょう。シーラントご希望の方は是非スタッフにお声がけくださいね。

(参考文献 「新版 歯科 本音の治療がわかる本(熊谷崇・秋本秀俊 著)」)