黒川郡大郷町の歯科

フッ素について

皆さん、こんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。
明日から7月になります。皆さんはこれをやってみたい、あそこに行きたいなど色々考えたりしますか?
このコロナ禍の中なかなか自分で思ってもいざ行動にできない状態がずーっと続いていますね。
自分も我慢していますが今、ネットで見て行った気になっています。いつかは行けれるように今は予習をして知識を蓄えておきましょう。

 

今回はフッ素についてお伝えしたいと思います。
そもそもフッ素とは化学的に合成された物ではなく自然界に広く分布している元素です。
土壌中には280ppm、海水中に1.3ppm含まれています。自分たちが毎日食べている物や飲み物にも微量ながら含まれています。私たちの体にも存在しています。
虫歯予防に用いられるフッ化ナトリウムもフッ化物というフッ素元素が陰イオン化したものになります。

 

歯科でいうフッ化物は全身的に使用されるものと局所的に使用されるものがあります。
全身的なものはフッ化物錠剤、フッ化物添加食塩、フッ化物添加ミルクなどがあり経口的に摂取され体の中で吸収されたフッ化物が歯の形成期にエナメル質に取り込まれ、虫歯抵抗性高い歯が形成されます。
局所的には萌出後の歯面に直接フッ化物を作用させる方法です。用いられるのはフッ化物歯面塗布やフッ化物洗口、フッ化物配合歯磨剤などがあります。

 

フッ素を取り込むことによって脱灰抑制作用が働きます。これはエナメル質に取り込まれたフッ化物により、エナメル質の一部がハイドロキシアパタイトよりも溶解度の低いフルオロアパタイトやフッ化ハイドロキシアパタイトとして存在し、酸抵抗性を持ちます。

 

また再石灰化促進作用も働きます。これはフッ化物が歯の表面にあることにより脱灰エナメル質中のリン酸カルシウムの反応性が高まりハイドロキシアパタイトに転化しさらにフッ化ハイドロキシアパタイトやフルオロアパタイトに変化していきます。これらはその他のリン酸カルシウムと比較して溶解度積が小さいのでカルシウムやリン酸の濃度が比較的低い条件下でも析出しやすくなります。

 

最後にフッ素を取り込むことによってプラーク細菌の酸産生の抑制も働きます。これはフッ化物がプラーク中に取り込まれると、細菌の代謝系酵素を阻害して酸産生を抑制します。同時に細胞膜の透過性を高めて細胞外にフッ化物を出してプラークのフッ化物濃度を高めます。細菌が糖を発酵させて酸を産生すると、プラーク中のフッ化物が脱灰に対して抑制的に働きます。

 

フッ素は何気なく日常に存在する物ではありますが虫歯予防にとって非常に効果的な物になりますので是非活用してください。