フッ素について


こんにちは!

大郷町歯科医院衛生士の千葉です(^o^)/

4月になり、せっかく暖かい過ごしやすい季節になりましたが、県内のコロナウイルス感染者が増加傾向にありますので、自粛の日々がまだまだ続きそうですね(T_T)引き続き感染対策に力を入れていきたいと思います!

 

さて、今回はフッ素についてお話をさせて頂きます。

 

最近では、みなさんフッ素と言う言葉を聞いた事、あるいは利用している方も多いと思います。市販されているほとんどの歯磨き粉にも配合されていますし、CMなどでも耳にしたことがあるかと思います。

フッ素には3つの大きな働きがあります。

①歯質の強化、②再石灰化の促進、③酸生成の抑制です。

今回はこの3つの大きな働きについて、詳しくお話しをしていきます。

①歯質の強化

歯の最表層はエナメル質という生体で最も硬い組織です。そのエナメル質が、むし歯菌が生成する酸によって溶かされ、むし歯になってしまいますが、フッ素にはエナメル質を強くし、耐溶解性を与えてくれる働きがあります。

②再石灰化の促進

まず、むし歯菌が生成する酸によって歯が溶かされることを脱灰、脱灰した部分が唾液による自然治癒で元の状態に戻ることを再石灰化と言います。お口の中の唾液には酸を中和する力がありますが、フッ素は唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンと共に歯に付着し、脱灰した部分の再石灰化を促進してくれます。

③酸生成の抑制

むし歯菌は糖を取り込むと酸を発生し歯を溶かしてしまいますが、フッ素はむし歯菌が持つ酵素の働きを抑制して酸を作らせないようにする働きがあります。また、糖の取り込みも邪魔してくれるので酸生成を抑制してくれます。

以上の3つの大きな働きがフッ素にはあるので、歯質を強化し、むし歯予防に効果があると言われています。

特に乳歯や、生えたての大人の歯、歯肉退縮により露出してしまった歯根などは、むし歯になりやすいのでフッ素が効果的です。

市販されているほとんどの歯磨き粉にもフッ素は配合されていますが、濃度が低いため、それだけでは十分とは言えません。

効果が高いのが、歯科医院で行う高濃度フッ素塗布と、ご自宅で毎日使用できるフッ素ジェルの塗布です。

歯科医院での高濃度フッ素塗布は34ヶ月に1度のペースで、ご自宅ではフッ素配合の歯磨き粉でブラッシング後に、毎日フッ素ジェルを塗布してから就寝することをお勧めします。

もちろん、当医院でも高濃度フッ素塗布を行っていますし、ご自宅用のフッ素ジェルも販売しておりますので、ご希望や質問がありましたら是非お声掛けください(^^)

小児から大人まで幅広くフッ素は効果的ですので、みなさんも是非フッ素を利用して、むし歯菌から歯を守り、むし歯になりにくい強い歯を作っていきましょう