C1ってなあに?

こんにちは!大郷町歯科医院の大杉です。

 

皆さんは子供の頃、歯医者さんで虫歯を治した経験はありますか?

実は大人の場合、1番虫歯になりやすいのはその治療済みの歯なのです。

 

子供の虫歯は色が変わって穴が空くので比較的簡単に発見できます。

ところが大人の虫歯は昔の治療で入れた詰め物や被せ物のわきから少しずつ進んでいくため、見えづらい場所から奥へ奥へと進んでいきます。

 

それが神経を抜いている歯であればどんなに進行しても痛みはありません。

詰め物や被せ物にも変化はありません。

 

こうした状況のために気付いた時にはかなり深くまで虫歯が進行しているケースがとても多いのです。

特に詰め物や被せ物の人工物が傷んでくると歯と歯の間に隙間ができ、そこから虫歯が発生しやすくなります。

 

実は私も昔銀歯を入れた歯がしみる!!と思って診てもらったら中で虫歯になっていたことがありました。私以外でも特に大郷町歯科医院の患者さんは高齢者が多く、昔被せ物や詰め物を入れた歯のあるという方が多くいらっしゃいます。心当たりのある方は要注意です…。

 

ここで話は変わりますが、虫歯のことを専門用語で”カリエス”といいます。

Cはカリエスの頭文字。虫歯の進行状況によってCO~C4の5段階に分け、進行状況を判断する目安としています。

 

CO(シーオー)は歯に穴が空く前の初期虫歯で、フッ素やキシリトールを利用し歯を再石灰化させる事で治る場合があります。

さらに進行してC1(歯のエナメル質にだけ穴が空いた状態)になってしまうともう元には戻りません。

 

意外かもしれませんが、C1の虫歯でも歯医者さんによっては削って詰める処置を行う場合がありますが、当院ではC1の歯を治療することは少ないのです。

上記の通り、一度治療した歯はどうしても目に見えないほどの段差や隙間ができてしまいます。

その段差や隙間から虫歯の再発(二次カリエス)が起きやすいため、出来るだけ大きくならないように経過観察とさせて頂きます。

 

経過観察…といってもただそのままにしておくわけではなく、定期的に歯医者にお越し頂いて虫歯が大きくなっていないか確認することが大切です。

 

一度治療した歯は天然の歯に比べて汚れが付きやすいという欠点があります。

そのため、その周辺は天然の歯以上に丁寧にブラッシングをする必要があるのです。

 

「治療が済んだ歯だから大丈夫!」という油断は大敵です!!

半年〜1年に一度くらいは定期検診でレントゲンを撮り、詰め物や被せ物の下で虫歯になっていないかチェックをしましょう。