こんにちは、院長の嶋です。
前回のブログでは入れ歯の事を話しさせていただきました。
今回も入れ歯の噛み合わせについてもう少し詳しくお話しします。
自分のことになりますが歯医者になりたての頃、入れ歯は患者さんのお口の中に入れたら終わりって思っておりました。
今思うとそれって単なるオブジェですよね。なぜかというとその入れ歯がちゃんと噛めてるかどうかわかってなかったんですね。
そして段々入れ歯の勉強をしていくと入れてからが治療だと感じるようになりました。いかに患者さんが美味しく食べ物を食べれるか。
実際入れ歯を入れなくても「食べれる」と言っている患者さんをよく聞きます。
それって自分からしたらしっかり噛んで食事をしてますか?と疑問を感じます。
老人ホームのスタッフ方達も食べれないのが入れ歯を入れてないからとか入れ歯があってないからだとか気づかずにいます。
食欲が落ちたから食べ物の形状を変えたり、食べさせ方を工夫したりしています。
そうなんです。皆さん噛めてないことに気づいていません。
まずは噛めるようにしていかなければならないので、歯がある状態を作ってあげたり、今ある入れ歯を噛めるように噛み合わせを調整していかなければなりません。
ところで食べ物を食べる時、皆さんはまず何をしますか?
自分はまず見て美味しそうなものを選びます。そして出来上がって来たら美味しい匂いを嗅ぎます。その時点でヨダレが出て来ますよね。
そして食事を自分の手で口に運びます。
噛むことによってその食べ物を味わうことができます。
これら全てが大切と思っておりますが特に噛むことによって脳への刺激が加わりより一層食べ物が美味しく感じます。
しかし噛むことが出来なければ食べ物が美味しく感じなくなります。
また噛めなければ食べ物の形状が変わってしまい何を食べてるのかさえわからなくなります。
そのようにならないためにも噛めるようにしていかなければならないと思っております。
もし今の入れ歯で噛みづらいなと感じていたら当院へお越し下さい。お待ちしております。
[参考文献 ] 河原英雄 秋元麦踏 (2016)「かみつきがいい」入れ歯 生活の医療社