キシリトールについて

みなさんこんにちは。大郷町歯科医院、歯科衛生士の高橋です。

最大9連休となった今年のGW、皆様はどうお過ごしになられたでしょうか?(前半は天気が良かったですが後半はあまり良くなかったですね)充実したお休みでしたか?

私は、普段はできないところの掃除なんかしたりして、特にどこかに出かけることもなく、つまらないGWでした。(でも掃除ができたからいいかなぁとも思っています。)

 

さて、話は変わりますが、来月の6月4日は虫歯予防の日ですね。

今回は虫歯予防デーにちなんで、虫歯予防に効果的な甘味料として使われている、キシリトールについてお話ししたいと思います。

キシリトールが含まれている食品として皆さんがすぐ思いつくのは、ガムだと思います。フィギュアスケートの羽生君が出ているCMもよく目にしますよね。

その他にも、一般的ではありませんが飴やチョコレートなんかにもキシリトールが含まれていますね。

では、キシリトールとはそもそもどういったものなのでしょうか。

 

キシリトールは糖アルコールの一種で、自然界に存在する甘味料です。身近なものでは野菜や果物の中に含まれています。果物でいえばイチゴやラズベリー、野菜でいえばレタスやほうれん草などです。

ガムなどに使われているキシリトールは人工的に作られたものですが、成分は自然界に存在するものと同じなので、身体に悪影響をおよぼすものではありません。

 

次に、なぜそのキシリトールが虫歯予防になるのでしょうか。

キシリトールが虫歯の原因となる菌であるミュータンス菌が硬い歯の表面を溶かす酸を作る働きを抑え、歯垢(プラーク)の量と歯垢(プラーク)が歯につく働きを減少させるからです。それから、一度歯の表面が酸で溶けかかった(脱灰)部分を回復する働き(再石灰化)を助ける働きもあると言われています。

虫歯の原因となるミュータンス菌は親から感染するので、赤ちゃんが生まれる前、もしくは生まれてすぐに、お母さんがキシリトールガムを噛むことで子どもの虫歯予防につながることも研究結果からわかっています。

もちろん、キシリトールの摂取だけで虫歯にならないわけではありません。あくまでその前提としてみなさんの普段からの心がけがなにより大切になってきます。

虫歯予防として大切なことは、以下の3つです。

  • 規則正しい食生活(ダラダラ食いはしない)
  • フッ素入り歯みがき剤などを上手に使う
  • 定期的な歯科健診

 

普段の生活から上記の3つを心がけ、意識的にキシリトールを摂取して健康的な歯を手に入れましょう!