歯周病について

みなさんこんにちは。大郷町歯科医院、歯科衛生士の高橋です。

あっと言う間に11月に入り今年も残すところ2カ月弱となりました。年々一年経つのが早く感じるようになってきています。ここ数日晴れの日が多く行楽の秋を満喫するのにはとても良い天気となりました。(夏日となり暑すぎる日もありましたが・・・。)3連休の行楽地は沢山の人で賑わったようですね。私は久しぶりに洗車をしました。行楽地に向かう人が多かったせいか洗車場は空いていてゆっくり洗車することができました。(翌日は天気が悪くせっかくきれいになった車が・・・。)これから少しずつ寒くなってきます。インフルエンザも流行っているようなので体調管理には十分気をつけましょう。

さて、今回は「歯周病」について書かせていただきます。

「歯周病」とは歯垢の中の細菌が歯と歯肉のすきま(歯周ポケット)から侵入し歯肉に炎症をひき起こし、さらには歯を支えている骨を溶かしてグラグラにさせてしまう病気のことをいいます。また歯だけではなく歯垢の中の細菌が血管内に入ることで全身疾患を悪化させる可能性もあります。

「歯周病」は30歳以上の成人の8割の方が罹患していると言われています。国民病とも言われている「高血圧」の罹患率は日本人およそ3人に1人と言われており、また「糖尿病」は日本人の5~6人に1人が罹患(令和元年国民健康・栄養調査による。疾患が疑われる人を含める。)していると言われています。こうしてみると「歯周病」ももはや国民病と言われてもおかしくないように思われますが「高血圧」のように気にされていないのは何故でしょうか。

大人になると職場での健康診断や地域での住民健診があり受診者全員が血圧の測定や血液検査を行い「高血圧」や「糖尿病」に罹患しているかどうかを知ることができますが「歯周病」の罹患を知ることができる歯科健診は現在のところ受診に年齢制限があります。そのため国は2025年から「国民皆歯科健診制度」の導入を目指し準備を進めているようです。

「歯周病」の初期症状は見逃されやすく症状が出た時または本人が自覚した時には「歯周病」が進行していることが多いと言われています。初期症状を見逃さないためにも日常のセルフチェックが大切となるので以下の項目をチェックしてみましょう。

①口臭が気になる。②朝起きたら口の中がネバネバする。③歯みがきの時に血が出る。④歯肉が腫れている。⑤歯肉が下がってきた。⑥歯と歯の間に隙間ができた。⑦歯が浮いたように感じる。⑧歯並びが変わった。⑨歯が動く。

あてはまる項目が1つでもあった方は「歯周病」の可能性があるので歯科医院の受診をお勧めします。