たばこの煙がお口の中に及ぼす影響

みなさん、こんにちは!

大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です。

11月も3分の1が終わりました。肌寒い時期ですね。個人的には、秋と冬が好きで、特に寒い日の夜寝るときの布団が大好きです(*´ー`*)寝るときに、電子レンジで温めて使うジェルのホッカイロを足元にセットしたり、肩凝り用のホットジェルを肩に巻いて布団に横になると、一瞬で朝になります(笑)首と肩を温めると寝落ちしてしまいます…とても気持ちいいのでオススメです(^ω^)

今回は、たばこの煙が体に及ぼす影響についてお話しします。

たばこの煙は、なんとなく身体に悪いのは知ってしますよね。では、なぜ悪いのでしょうか?

たばこというと、肺などの呼吸器疾患への悪い影響をイメージしやすいですが、影響は全身へ及びます。特に、がん、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)COPD(慢性閉鎖性肺疾患)はたばこの影響が大きく、喫煙関連三大疾患とよばれています。

たばこの煙には、ニコチンやタールなどといった有害物質がたくさん含まれています。これなの物質が、DNAにに傷をつけたり、細胞に炎症を起こしたりし、体に様々な悪い影響を及ぼして、病気を発症するのです。

日本人は、約20%の人がたばこを吸っていると言われています。また、たばこを吸う本人だけでなく、一緒にいる周りの人にも影響があります。

たばこの煙を吸うことで起こるお口の中の変化を紹介します。

①歯ぐきが茶色になる

ニコチンの影響で、歯ぐきの毛細血管が収縮し、血管内を流れる血の量が減り、歯ぐきご黒ずんで見えます。また、有害物質から歯ぐきを守ろうとメラニン色素が沈着します。

②歯ぐきの炎症が分かりにくくなる

同じ理由で、出血してもおかしくないのに歯ぐきから出血しにくくなります。これは、健康であれば出血がないことは良いことなのですが、たばこの影響で歯ぐきから出血がないのは、歯周病が進行しているかわからなくなります。歯ぐきから出血しないことで、歯周病になっても気づかず、やっと出血した頃には、歯周病がかなり進行しているかもしれません。

③唾液の分泌が減り、むし歯になりやすくなる

また同じ理由で、血管が収縮することで、唾液の分泌が少なくなり、お口が渇いてしまうことで、唾液の自浄作用が働かず、むし歯菌が増殖します。

④口臭がする

ニコチン、タール、一酸化炭素の影響で、起こります。また、間接的に、②と③もあいまって、口臭がする場合があります。

⑤歯が黄ばむ

タールによって、歯が黄ばんできます。少量であれば、毎日の適切な歯磨きで除去することも可能ですが、長年の蓄積や歯磨きができていないと、なかなか取ることができません。

今回お話ししただけでも5つもの影響があります。しかし、大まかに挙げただけで、まだまだ悪い影響があります。

身体にもお口の中にも悪い影響があるので、定期検診に通っている方は特に、今ある歯を残すために、たばこ生活を見直してみてはいかがでしょうか?