ライフステージごとのむし歯予防④中学生〜高校生(思春期)

みなさん、こんにちは!

大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です。

11月になりました。今年もあと2ヶ月です。

12月からは、年内にクリーニングをしたい、むし歯を治したい、検診したいなどのご要望や、12月後半は、学生さんが冬休みになるため、予約が混み合うことが予想されます。検診を受けたら、案外むし歯が見つかって、今から治療しても年内に終わらないなんてこともありますので、受診を考えていらっしゃる方は早めにご連絡ください。

今回は、先月の続きで、中学生のむし歯予防です。

小学校を卒業し、中学生になると、ほとんどのお子さんが乳歯が抜けてほとんど永久歯になっています。14本ほど入歯が残るのは特に問題はありません。

中学生〜高校生のむし歯予防のポイントは

①永久歯列が完成し、一生使う歯が揃う

12歳臼歯の萌出、予防

③定期検診

です。

中学生くらいで、永久歯が生えそろいます。大人の歯並びと同じになるのです。

また、歯が重なって生えていたり、歯が上から生えてしまっていたり(八重歯と言われる)場合は、矯正治療を行います。矯正治療は、必ず行わなければならないわけではありませんので、歯並びが気になる方は、かかりつけで相談しましょう。もちろん、歯が綺麗に並んでいると、メリットはたくさんあります。見た目の審美性もそうですが、何より磨きやすいです。むし歯と歯周病の最大のリスクポイントは、歯並びと菌の保持です。歯並びが悪いと、磨きにくいのは百も承知です。自分で磨きやすい、管理できる歯並びであることも、将来的にむし歯や歯周病になりやすいかどうか変わります。

中学生になると、12歳臼歯が生えてきます。早いお子さんですと小学5年生あたりで生えることもあります。

12歳臼歯は、生えきるまで12年かかると言われています。生えかけの途中にむし歯になってしまうことがあります。生えかけですと、歯ぐきが歯に少し被っていたり、手前の歯より背が低いため、歯ブラシが届きにくいです。噛む面が生えてくれば、シーラントと言って、削ったりせず元々の溝の部分に、フッ素入りの詰め物をつけておくことで、磨きにくくむし歯になりやすい12歳臼歯のむし歯予防ができます。噛む面が見えてこないとシーラントはできないので、それまで頑張って磨くしかありません。

また、歯科医院へ定期検診に通い、自分で磨けない場所を機械を使って磨く、歯垢を除去する(PMTCと言います)を行い、高濃度フッ化物を塗布することでむし歯予防を行います。

また、最後に中学生〜高校生は思春期真っ只中です。親の目から離れたい年頃です。みなさんは、いつから保護者の仕上げ磨きをしなくなりましたか?仕上げ磨きは、何歳までという決まりはありません。

できるなら、永久歯が全て生えそろうくらいまでしていただきたいです。毎日が難しくても、23日に1回でもいいですし、曜日にするなど、定期的でもいいです。お子さんが1人でしっかり磨けるようになるには、まだまだ先ですし、大人になっても磨けている人はほとんどいません。なるべく見守ってください。

次回は、成人のむし歯予防です。