ライフステージごとのむし歯予防④小学生

みなさん、こんにちは、大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です(^O^)

今回は、小学生のむし歯予防です。

6歳〜12歳まで小学校は6年間という最も長い学校生活になります。

お口の中も、人生の中で1番の変化がある頃です。4歳くらいまでに生えそろった乳歯もいよいよ抜けて永久歯への生え変わります。早いお子さんですと、5歳半くらいから、遅くても8歳頃にやっと12本抜けるお子さんもいらっしゃいますので、あんまり抜ける様子がない場合(乳歯がグラグラ動いていない)は、一度歯科医院でレントゲン写真を撮ってもらい、永久歯の確認をしましょう。

6歳〜9歳くらいまでは、毎年次々と歯が抜けるお子さんもいらっしゃいます。10歳頃は一度落ち着いて、1113歳で最後の奥歯の乳歯が抜けるということがあります。

この乳歯から永久歯へ生え変わっている時期がとても危険な時期です。乳歯と永久歯の大きさは違いがありますし、生えかけの永久歯は、低くて磨きにくい、そして生えかけの永久歯は歯の質が弱く、生え初めてから12年かけて成熟し、むし歯になりにくくなります。その間にしっかり歯磨きをして予防しておかないとあっという間にむし歯になります。

ポイントは

食べ物、飲み物の摂り方

②自分で歯を磨けるようになる

③定期検診に通う

です。

①食べ物、飲み物はほとんど糖質が含まれており、食べればお口の中は酸性に傾き、歯が溶ける時間になります。食べる回数が多ければ多いほど、そして時間を空けずにちょこちょこ食べたり飲んだりしていると、あっという間にむし歯ができてしまいます。食事と食事の間は23時間空けましょう。その間は、お水やお茶など糖質が入っていないもので水分補給をします。

②小学生のお子さんなら、歯磨きは自分でしてくれると思います。しかし、磨いているという状態で、磨けているわけではありません。歯磨きというのは、磨いていることは大して重要ではありません。磨けていることが重要です。そして、仕上げ磨きをしなくなるのが、小学生くらいのご家庭が多いようです。お子さんの思春期により、嫌がる、恥ずかしがることが多いですが、仕上げ磨きは何歳までもやってあげてOKです。〇歳までやらなくてはいけない、〇歳までやったほうがいいという明確な時期はありません。むしろ、お子さん本人が”磨けている”状態になるまでやってあげてください。もしお子さんが仕上げ磨きをさせてくれないのなら、毎日でなくていいです。3日に1回や、◯曜日は仕上げ磨きをするなどとルールを決めましょう。

③引き続き、定期検診に通いましょう。定期検診では、診療室に保護者の方がついていく必要はありません。母子分離といって、お子さんの自立を図るため、お子さん1人で定期検診を受けることをオススメします。お子さんと歯科衛生士がお話し、コミュニケーションをとります。また、保護者の方が同席することで、恥ずかしく、話してくれない子や、お口を開けない子もいますので、ぜひ母子分離にご協力ください。定期検診では、今の自分の口の中の状態を一緒に確認し、むし歯になりやすい場所の磨き方や、最後にフッ素を塗って、終了です。

さて、次は中学生〜高校生の思春期のむし歯予防です(*´`*)来月更新します。