ライフステージごとのむし歯予防③幼児期

みなさん、こんにちは大郷町歯科医院、

歯科衛生士の本田です(*^o^*)

今回は前回からの続きで、幼児期についてお話ししていきます。

幼児期とは、乳児期に続き、1歳半〜6歳くらいまでのお子さんです。幼稚園や保育園へ通っているお子さんが対象です。

まず1歳半〜3歳までのお子さんは、乳歯が次々と生えてくる時期です。だいたい4歳くらいまでに乳歯が生え揃います。乳歯の本数は、上10本、下10本の合計20本です。

大人と同じ食事に近づいてきていて、食べる物もお父さんやお母さんの同じ物を食べたがります。また、この時期はお子さんの消化器官が未発達であり、1回の食事の量は多くはなく、大人と同じ13回の食事以外に、補食が必要になります。間食やおやつと言われますが、内容は、食事を補助する物ですので、大人のイメージする間食やおやつ=お菓子ではありません。食事と同じ、ご飯(おにぎりなど)、野菜、おかずで良いです。3才くらいまでに、大量の糖分を含む物を与えるのは避けましょう。

そして、食事のあとは、必ず歯磨きをし、歯磨きを習慣付ける大切な時期です。毎回食事のたび、完璧な歯磨きをする必要はありません。もちろん、完璧であればとても良いことですが、やはり実際は難しいので、特に歯磨きを嫌うお子さん、苦手なお子さんは、例えば、朝は上の歯、お昼は下の歯、夜寝る前は、上下の歯を磨くなど分けてもいいでしょう。フッ素入りの歯磨きはできるだけ毎回使用しましょう。また、保護者の方の仕上げ磨きもしっかり行いましょう。お子さんはなんでも自分でやりたい時期なので、それは否定せず、満足するまで自分で歯を磨いてもらいましょう。そしたら最後はママ/パパの仕上げだよと言って、仕上げ磨きをしましょう。

そして、乳歯が生えそろっているならば、歯科医院へ定期検診に通いましょう。

みなさんはまだ、歯医者はむし歯になったら、痛くなったら行く所というイメージはありますか?今現在は全く違います。むし歯にならないように、痛くならないようにするために歯科医院へ通うことがとても大切です。ほとんどの歯科医院がら3ヶ月に1回の定期検診をおすすめしています。

アメリカでは、1歳までに歯科医院を受診することが推奨されています。日本では、地域差がとても大きいと私は感じております。都会であればあるほど、歯科への関心は高く、地方へ行けば行くほど、歯科への関心は低いように感じます。当院では、3才以下のお子さんがむし歯予防を目的として受診されることはほとんどありません。小学生くらいになって、学校の歯科検診で指摘されたと受診されることが多いです。そのときには、むし歯は1本ではなく、数本見つかることもあります。

そして、今まで歯医者に行ったことがないとのことで、歯科への恐怖があり、治療がなかなか進まないことがあります。

定期検診は、むし歯予防で通う目的もありますが、もしむし歯になったときに、スムーズに治療を行えるよう慣れておく目的もあります。

大人の方も、初めての場所、初めての治療、怖かったり、緊張したりしませんか?お子さんはよりそれを感じとります。

以上、幼児期1歳半〜6歳までのむし歯予防でした。次回は、小学生のむし歯予防です。