ライフステージごとのむし歯予防②乳児期

みなさん、こんにちは

大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です。

今回からライフステージごとのむし歯予防の方法についてお話ししていきます。

まずは産まれたばかりの赤ちゃん!乳児期(生後〜1歳半くらいまで)です。もちろん、歯は生えていません。赤ちゃんのむし歯予防は必要あるの?と疑問に思うかと思いますが、実は、この頃から乳歯が生え終わるまでが、一生を決める大変大事な時期です。

産まれたばかりの赤ちゃんは、歯が生えていません。また、お口の中は菌がおらず、無菌状態と言われています。乳歯が生えてくるのが、生後8ヶ月前後と言われています。もちろん、個人差があるので、半年ほどで12本生えてくる赤ちゃんや、10ヶ月でもまだ生えてこない赤ちゃんもいます。生えてこなくても、1歳くらいまでは気長に待ちましょう。

そして、生えてくる前まで、家族には大事な使命があります!!それは、一緒に住んでいる家族が歯科医院へ通って、菌を減らすことです!!

乳歯が生えてくると、家族から菌が感染してしまいます。これは一緒に過ごしていれば避けては通れないでしょう。

ですから、この感染する菌を減らす必要があるのです。セルフケアでは、お口の中の歯垢(=菌の塊)は取りきれません。また、むし歯や歯周病になっているのであれば、よりお口の中の菌が多いです。

産まれてきた赤ちゃんだけ、むし歯予防を一生懸命しても、赤ちゃんを守れないのです。乳歯が生えてきて、生えそろうまで、4歳ほどです。この時期に感染した菌は、一生その子のお口の中に居続けているのです。ですので、周りにいる家族が菌を減らし、感染する菌を少なくしてあげることがむし歯予防の第一歩です。

そして、歯が生えたら、フッ素を塗ることができます。1本でもいいの?とご質問いただきますが、もちろん1本生えたら塗ることができますので、ぜひ歯医者さんにいらしてください。

ご自宅では、この時期は、歯ブラシを使って磨くのは難しいので、手を洗ってから指に清潔なガーゼを巻き付けて、歯の表面をこするようにしましょう、

この際、市販の泡状のフッ素なども使用してもOKです。また、500ppmほどのフッ素のジェルタイプの歯磨き粉(チェックアップジェルバナナ味など)OKです(^o^)

またこの時期から、糖分の与え方も大事です。避けることは難しいですが、赤ちゃんは元々甘党と言われています。大人の食べる糖分の多い食品は避けましょう。味の濃い糖分に慣れてしまうと、今後ずっと糖分がほしくなってしまいますので、与えるのであれば赤ちゃん用のお菓子や、ジュースも水で薄めたものにしましょう。

時間は、幼児期のむし歯予防です!(^o^)